スタンディングデスクの簡単なご説明と、現在の私の環境
35歳になっていきなり英語学習を始めたら体が悲鳴をあげた、という話を以前に書きました。
今まで色々と対策を講じて来たのですが、そのうちの一つが「スタンディングデスクを導入する」という事でした。現在、導入してから約一か月が経過して、体もだいぶ慣れてきました。腰痛も悪化することなく、予防としても効果がありそうだな、という実感があります。
スタンディングデスクについては詳しくレビューしているサイトがたくさんあると思うので、ここでは簡単に説明したいと思います。
スタンディングデスクとはその名の通り、立ったまま作業をするための机です。加えて、座った状態の作業も可能にするために、机の盤面の高さが調節できるように設計されています。
良く言われるメリットとしては
- 座り続けないので健康に良い(特に腰と背中)
- 足に筋肉がついて、ある程度カロリー消費も増える
- 立っていると目が覚める(眠くなりようがない)
- オフィスに設置すると、コミュニケーションが捗る(本当?)
デメリット
- 足が疲れる(当たり前)
- 慣れたとしても長時間はさすがにキツい
- 導入コストがかかる
という感じです。ただ、導入コストに関しては、選択肢があります。
種類は大きく分けて3つのタイプがあり、値段にも幅があります。
まずは最も高価なタイプ。電動で机の高さを変えられるため、疲れたら椅子に座るスタイルに簡単に移行できます。さらに、充電用のUSBポートと引き出しまでついていて、至れり尽くせり。ただ、この手のタイプは安くても3万円はします。使わなくなる可能性を考えると、導入のハードルがちょっと高い。
次に、電動じゃなくてガス圧で高さを変えるタイプ。オフィス用の椅子の高さ調節には、ガス圧がたいてい使われています。このタイプは比較的値段が抑えられるのですが、頻繁に高さを変えたい場合は、結構手間に思う人もいるみたいです。ただ、自分の作業のスタイルにあっていれば、これでもいいかもしれません。
そこで、3つ目。苦肉の策ではないですけれど、机の上に「高さを変えられる小型の机」を載せてしまおう、という発想の商品があります。これもガス圧を使っていますが、可動域が少ないので、そこまで手間ではないようです。ネットで調べた感じでは、これを導入している人が結構多かったです。既存の机にプラスして使えるのが良いみたいです。部屋のレイアウトを変えずに導入できるのが強みです。
私もすでにごつい机を使っているので、それを取り換えるのは面倒なので、上記のタイプにしようと思いました。お試し感覚で導入できるのも良さそうでした。ただ、もっと安くならないか、と思った結果、こちらを導入することにしました。
お値段、なんと3千円。アマゾンのレビューでは、タイピングすると机がグラグラする、という物がありました。実際に、かなりグラグラします。体を軽く預けても大丈夫なぐらいの耐久性はありますが、構造上、安定性は低いです。
ただ、このタイプは安価なので簡単に導入できるうえに、軽いので使わないときは、机の横に放り投げる感じで置いておくことも出来ます。購入前はちょっと心配でしたが、私の場合はこれで上手くいっています。タイピングも普通に出来ます。ただ、この不安定さが利用者の許容範囲かどうか、が導入のポイントです。
そして、もしこれを導入する場合には、安定性の他にも注意点があります。机の上のスペースが非常に狭いため、例えば英語学習の時に本を上に置くと、パソコンやキーボードを置くスペースがなくなります。そのため、パソコンを使いながら英語学習をしているような方は、工夫が必要です。
私の場合、この机を導入するにあたって、モニターを2画面ともモニターアームで動かせるようにしました。それと、さらにもう一つモニターアームを買って、そこに小さなテーブルを取り付け、キーボード置き場にしています。机回りが汚いので写真は載せられず、フリー素材で無理やり再現してみたのがコチラ。
なかなか酷い画像ですが、雰囲気は伝わると思います。キーボードをメインで使いたいときは、テーブルの上に移動させて使っています。それ以外は左の皿の上に配置しているのですが、単語をネットで調べるぐらいならば、入力に特に支障はありません。それで、疲れて座りたくなった時にはこうなります。
腰をいたわる為なのはもちろんですが、その日の気分によってスタイルを変えられるのは中々楽しいです。英語学習のモチベーション維持にも、そこそこ貢献していると思います。
英語学習のタイプ別に対する、スタンディングデスクとの相性
前置きが非常に長くて申し訳ありません。そもそもこれが今回のメインテーマなのですが、英語学習とスタンディングデスクとの相性について、私の印象を述べたいと思います。
英語学習はいくつかにタイプ分けすることが出来ると思います。例えば、文法や単語学習の座学。パソコンを使った英会話や、キーボードや筆記用具を使う英作文の勉強。多読や精読を含む長文読解、TOEICや英検の模試を解く、など。それぞれ、座った状態と立った状態のどちらと相性が良いのか。ちょっと図解にしてみました。
座った状態 | スタンディングデスク | |
文法や単語の座学 | △ | 〇 |
長文読解 | △ | 〇 |
英作文(ライティング) | △ | 〇 |
リスニング | △ | 〇 |
オンライン英会話 | △ | ◎ |
模試を解く | ◎ | △ |
※ブラウジング | ◎ | △ |
御覧のように、スタンディングデスクに、かなりひいき目な結果となっております。現在、私が満足して使っているために、このような印象になっている、とも言えるでしょう。
ただ、このスタンディングデスクが優勢である大きな要因は「集中力が高まる」ところにあります。普通の人ならば、立った状態で眠るのはほぼ不可能です。ですので、多少眠い状態だったとしても、スタンディングデスクで勉強を始めると強制的に目が覚めて、かなり集中が出来ます。これはかなりのメリットです。
また、長時間立っているとどうしても疲れるので、短い時間で効率よく勉強しよう、という意識が働きます。勉強前にスマホを見たり、ブラウジングをしてしまう、という事は結構あると思います。しかし、立ってしまうと、それが勉強のスタート、という意識を持ちやすくなります。気持ちの切り替えに非常に有効です。
さらには、オンライン英会話を立った状態ですると、まるで立ち話をしているような感覚になります(実際に立ち話だが)。すると、自然とジェスチャーが出てきたりして、より会話をしている感じになりました。これは思わぬ発見でした。オンライン英会話を現在やっているかたは、ぜひ、ノートパソコンかスマホを高い位置に置いて、スタンディング英会話をやってみて下さい。結構気分が変わって楽しいと思います。
一方で、デメリットが出るケースもあります。例えばTOEICの模試を通しでやろうとすると、さすがに長時間で疲れるので、集中力に支障をきたします。現在、私は1か月ほどスタンディングデスクを使っているのですが、だいたい一時間弱ぐらいで休憩が必要になります。ですので、それ以上の作業をするケースでは、やはり椅子に座ったほうが良い、ということなるでしょう。
同様に、調べ物やレポートを書くような時に、連続して2時間とか、作業したいときもあると思います。その時はやはり、座っていたほうが作業効率が良くなりそうです。ただ、さきほども書いたのですが「無駄にブラウジングをする」ということが、スタンディング状態では難しくなります(疲れるので)。ですので、長時間連続して作業ができない、というのはメリットになることもあります。
腰痛が無くても、お試しでやってみる価値はあるはず
ということで、現状の私の、スタンディングデスクと英語学習の関係についてお伝えいたしました。導入する場合、最初の2週間ぐらいは足が痛くてきついと思いますが、だんだん足に筋肉がついてくると思います。そうなれば、立って作業するのが特には辛くなくなるはずです。
もちろん、人それぞれに学習や仕事に適した環境はあると思います。ただ、試してみる価値は十分あると思います。廉価なものを選べば、失敗してもダメージは少ないです。
最後に、腰痛がある方は、立っていても腰が辛くなる、というケースがあると思います。専門的なことはもちろん言えないのですが、私も立っていて痛くなる時があります。その場合、立ったり座ったりをうまくミックスするのが一つの方法です。つまり、同じ体勢で長時間いるのを避ける、ということです。
さらに、スタンディングデスクを使う場合、足元にはマットを引くことが推奨されています。ここに、なんらかの運動器具を組み合わせている人もいます。高価なものもありますが、青竹踏みや足つぼマットのような廉価なものを使っている人もいます。私も、ヨガマットの下に、300円ぐらいの足つぼマットを置いて、時々乗っています。これをやるようになって、立った状態では腰痛がほぼ出なくなりました。保証は出来ませんが、ご参考までに。
また試行錯誤して発見などがありましたら、このブログでご報告をしたいと思います。