「究極の模試600問+」と同じ著者なので共通点がある
私は現在、TOEICのpart5を重点的に勉強しております。そのため、part5専門の問題集を集中してやりこもうと思っています。今回は、非常に有名な究極のゼミシリーズをやってみました。本屋さんに行くと必ず置いてあるぐらい、メジャーな本だと思います。ただ、私はパートごとの学習はいままであまりやってこなかったので、結構新鮮な気持ちで取り組みました。
当たり前かもしれないが、究極の模試と雰囲気が似ている
まず最初に感じたのが、以前レビューをしたことがある「究極の模試600問+」にとても似た雰囲気を持っている、という事です。どちらの本も著者がヒロ前田先生なので、当たり前かもしれません。ということで、究極の模試をやったことがある方ならば、この本によりなじみやすいと思います。
「究極の模試600問+」と、この「究極のゼミPart5&6」の大きな共通点として、解説が非常に丁寧という事が挙げられると思います。また、「先生と生徒の対話」という形で、問題への補足説明が随所に含まれている点も共通しています。
この対話形式の部分は、多少好みが分かれるかもしれません。時々生徒が、的外れな発言をしたりするので、人によっては無駄な部分、と感じるかもしれません。ただ、初中級者の方にとっては、この対話形式は、勉強のストレスを減らしてくれる要素にもなると思います。問題と解説がぎっしりと敷き詰められている本だと、やる気が削がれてしまうかもしれませんので。
難易度は易しめ~やや難しいぐらいをカバーしている
問題の難易度はそこまで高くはありません。ですので、初中級者の方に、特におすすめ出来る本だと思います。一方で、例えば私は、part5で多くても2問間違えるぐらいで、その取りこぼしを無くしたいと思っています。そういう人にとって、この本は簡単すぎるかもしれません。ただ、私はこの本をやっていて、いくつか自分の間違っていた知識を修正できたので、十分やった甲斐がありました。
これは個人的な印象ですが、英文法は非常に覚える事が多いので、例え簡単な問題集をやったとしても、なんらかの発見がある事が多いです。同じ問題をやったとしても、初心者の内は気が付かない事が、勉強が進むにつれて気が付くようになったり、疑問がさらに沸いたりします。
ということで、例えば上級者の方でも、この本のように、初中級者向けの物をやる意味はあると私は思っています。この本は解説が特に充実しているので、そこを読むことによって、気が付かされることもありました。
「でる1000」の解説が難しすぎると思ったら、こちらからやるべし
part5の問題集として、「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」も非常に有名です。私も大変お世話になりましたし、とても良い本だと思っています。
ただ、初中級者の方で文法が苦手な方にとっては、この本は難易度が高いと感じるはずです。「でる1000」も解説は丁寧ではありますが、手取り足取り説明をしてくれるわけではありません。「でる1000」は、ある程度の基礎がある前提で、取り組む本だと私は思います。
ですので、例えば「出る1000」をやってみて、正答率が5割を切っていたり、解説を読んでも理解が難しい場合は、この「究極のゼミPart5&6」を優先して取り組むのも良いと思います。そして、この「究極のゼミPart5&6」でも間違いが多かったり、解説が理解しにくい場合は、大学受験用の基礎的な参考書や問題集をやるのも、おススメです。いったんそちらで基礎を固めてから、再度TOEICの問題に取り組むと、点数の底上げにつながるはずです。
この本でレベルチェックをして、学習計画を立てると良いかも
ということで、この「究極のゼミPart5&6」はTOEICの初中級者の方に、非常に適していると思います。解説を読みながら繰り返し解くと、効率よく学習が出来るはずです。ただ、この本だけで、TOEICの文法がすべてカバーできるわけではありません(当たり前ですが)。例えばこの本を始めの一歩として、その後、ご自分のレベルに合わせて学習計画を立てるのも良いと思います。
一方で、「究極のゼミPart5&6」は、文法が得意な方や上級者の方も、復習を兼ねてやるのに適した本だと私は思いました。ただ、TOEICの点数を上げるためには、もっと難しい問題を大量に解く必要もあります。その場合は「でる1000」や、他の難易度の高い問題集に取り組むと良いでしょう。ちなみに、究極のゼミシリーズには、part5の「超上級編」が存在しており、私も購入をしました。
やや古い本ですが、評判も良いようですし、張り切って取り組みたいと思います。そして、またレビューを掲載できればと思っております。