試して分かった:ネイティブキャンプとDMM英会話の違い(料金・先生・システム)

それぞれのサービスの私の経験時間

ネイティブキャンプ

DMM英会話

上記の画像によると、私はネイティブキャンプをトータルで381回✕25分の約160時間、DMM英会話は50回✕25分の約20時間ほど経験しています。2021年の7月に英検1級受験のため、ネイティブキャンプで英会話の勉強を始めました。以降少なくとも毎日一回、25分のクラスをとっていました。トータルで9ヶ月ぐらいです。

その後、英検1級の合格後に、他のサービスも試してみようと思い、DMM英会話を選びました。25分のクラスを毎日とっていて、現在2ヶ月弱というところです。ネイティブキャンプとDMM英会話は料金の点で競い合っている印象があり、おそらく知名度も同じぐらいあるように感じます。

DMM英会話を始める前は、2つのサービスにあまり違いはないのかな、と思っていました。しかし始めてみたらわりと違いがあったので、その詳細をここでお伝えしたいと思います。ちなみに、どちらかが極端に悪いなどということは無いです。あるのは、それぞれの明確な特徴と、それに対する個人の「相性の違い」という感じになると思います。

似ているけれど目立つ違いもある

ネイティブキャンプDMM英会話
料金6480円(税込み)6480円(税込み)
教材○良い○良い
先生の雰囲気フレンドリー先生っぽい
予約システム予約なしでいつでも行ける
予約する場合は有料
(100円~) 
15分以上前に要予約
予約無料
通信品質○良い◎とても良い
授業回数無制限一日25分
オススメする対象者
(言うほど大差はない)
ややラフでもOKな人
英会話エンジョイ勢
しっかり先生に教わりたい人   
試験目的の人
料金は2022年5月現在(キャンペーン含まず)

料金と教材と先生(ほぼ同じ)

まず、料金は同じです。また、教材もほとんど同じレベルでよく出来ていると思います。私は主にデイリーニュースという、時事ニュースをレベル別にした教材を使っています。ニュースで出てくる単語の発音学習や、本文の音読を先生と一緒に進めていきます。その後、先生が本文に関する質問をしてくれたり、ニュースの内容についてディスカッションします。そのクラスが有益になるかどうかは先生の力量にもよると思いますが、先生の質に関してもあまり差はないと思います。

両方のサービスともに、さまざまな国、いろんなレベル、特徴をもった先生が登録しています。ここは低料金なこともあって、運が悪いと適当な先生とか、態度が悪い先生にあたってしまうこともあります。先生を選ぶときにはレーティングシステムや、他の生徒のレビューを参考には出来るのですが、そこまで当てになりません。相性もありますし、運頼み、という感じです。個人的には、一期一会のこのシステムはむしろデメリットではなくて、結構面白い部分だと思っています。

ただ恐らく、運営会社の先生の採用方針や、規則によるのだと思いますが、ネイティブキャンプのほうがフレンドリーな先生が多い印象です。悪く言えば適当な人もいる。話が脱線しやすい。ワイワイおしゃべりして終わり、という回が時々あります。私はそれも好きですが、ストイックに勉強している方には、悪く映るかもしれません。

一方で、DMM英会話はキッチリしている先生が多い印象です。授業のガイドラインが恐らくあると思うのですが、それを遵守するように会社に強く言われていると思われます。そこから脱線しないように、個々の先生が気をつけている印象があります。なので、より授業を受けている感じが強くなります。悪く言えば型にハマっている感じで、あまり自由度が無い感じ。流れ作業のように授業を進める先生もいます。

予約システム(もっとも大きな違い)

お気に入りの先生を予約すれば、授業の質が安定する、というのは確かです。ただ、良い先生は人気があるので、予約が取りにくいです。さらにネイティブキャンプは予約が有料なため、私はもっぱら一期一会で、予約なしでレッスンを続けていました。それで特に支障は無かったです。トータルで381回レッスンしているのですが、恐らく300人以上の先生のレッスンを受けました。これはこれで、なかなか無い経験だと思います。それぞれお国柄もあって、異文化の勉強にもなりました。

DMM英会話は基本的に予約をしてから授業を受ける形式です。ただ、私はここでも適当に先生を選んでいます。お気に入りの先生が出来たとしても、自分のスケジュールを優先させたいので、結果的に毎回違う先生を選ぶことになっています。

ただ、ここが大きな違いなのですが、ネイティブキャンプは気が向いた時に先生を探して、すぐにでも授業が始められます。これは明らかにメリットです。一方でDMM英会話は必ず15分以上前に予約を取らなければならないため、気が向いた時にすぐに授業が始められません。一見これはデメリットのようですが、そうでもありませんでした。

例えば、1時間先に予約をするとします。そうすると、その授業を待つ間も、英語の勉強を私はすることが多いです。すると、授業を含めてトータルで1時間半、英語の勉強を続けることになります英語学習はモチベーションの維持が難しいです。そこで、このやや強制的な一時間半の時間確保を私は大きなメリットだと感じています。このメリットは個人的なものですが、案外こういう要素もサービスを選ぶポイントになると思います。

通信状態は先生の環境に依存する(そこまで気にしなくて良いレベル)

オンライン英会話のサービスがなぜ安いのか。それは、物価の違いを上手く利用しているからです。それがフィリピン、セルビア、トルコの先生が多い理由の説明になります。先生が国内で働いた場合の時給と、オンライン英会話の給料が釣り合っているため、特にフィリピンの先生が多いのです。

そして、フィリピンの場合、国内のインターネット環境はそこまで安定していません。個々人の努力によって、安定している人もいますが、気象条件も絡んで上手く授業が受けられない時もあります。私が授業を受けた感じだと、ネイティブキャンプは20回に一回ぐらいは残念な通信環境にあたってしまう感じでした。一方、DMM英会話は今のところ一回だけ、システムの通信障害で上手く授業が出来ませんでした。ただ、その旨を会社に報告したところ、保証として無料チケットをくれました

通信環境は世界的に年々よくなっているようですし、あまり気にするところでは無いと思います。ただ、アフリカ諸国の先生はエラーの確率が非常に高い印象です。なので、私は基本的に避けるようになってしまいました。ナイジェリアの先生は電力を安定させるために、ソーラーパネルを自宅に大金をかけて導入したと言っていましたし、南アフリカの先生は停電がしょっちゅう起こると嘆いていました。アフリカの先生はまた独特の特徴があって、文化の違いが楽しめるので、もったいないな、とは思うのですが。

とりあえず試してみるのがオススメ

ネイティブキャンプは無制限に授業を受けられるという大きなメリットがあります。ただ、英会話力の向上にはインプット(座学)も大事だと思うので、あまりたくさん受けるのはオススメしません。一日一回ぐらいがちょうどいいと思います。そして、その一回の授業に対して予習と復習に時間をかけたほうが、学習効果も高いと思います。ただ、留学前とか、英検の試験前の方で、大量に予行練習をしたい、みたいな場合には、絶好のサービスとなると思います。

という感じで相性もありますし、経験して見えることもたくさんあるので、いろいろ試してみることが一番かな、と思います。多くのサービスが無料期間を設けたり、キャンペーンを行っているので、初期費用は抑えられるはずです。私も今後、複数のサービスを試してみて、その印象などをお伝えしたいと思っています。