elsa speakのスコアが90%になったので、学習効果をまとめつつ再レビューをします

全体の底上げが出来た結果、ようやく90%に達しました

elsa speakを開始してから、約7か月が経過しました。今回、総合スコアが90%に達したので、改めてこのアプリのレビューをしたいと思います。

elsa speakとは

発音学習が出来るスマホアプリです。独学者が発音学習を効率よく出来るので、かなりおススメです。アプリの使い方や、いままでの学習過程については以下にまとめてありますので、よろしければご覧ください。

詳細なスコアは以下のようになっております。

ご覧の通り、「発音」自体は87%なのですが、他の部分で補った結果、総合スコアで90%という事になっております。ちなみに私は、「デイリーレッスン」というコースを使って勉強をしています。このコースでは、いくつかの学習方法をアプリがランダムに組み合わせて、その日の課題が作成されます。

ですので、毎日、微妙に異なった組み合わせの学習をすることになります。学習方法ごとに難易度が違うので、総合スコアが上がるかどうかは、結構運が絡んで来ます。長期的に見ればあまり気にすることでは無いのですが、90%に達する手前で難問が続いたりして、最近は割と「やきもき」しておりました(89%→90%になるのに1週間ぐらいかかった)。

以前にもご紹介をしましたが、学習の種類と難易度は以下のようになっております(難易度は個人の印象)。

難易度(個人の印象)私の成績(おおよそ)
単語(一語)簡単95%
単語(複数)ふつう90%
短い文章ふつう85%
長い文章難しい80%
対話形式の短文ふつう85%
対話形式の長文難しい80%
2択のリスニングテスト簡単95%
抑揚の練習かなり簡単95%

「長い文章」と「対話形式の長文」難易度が特に高くて、これらが「デイリーレッスン」にたくさん含まれると、総合スコアが下がってしまう事もありました。ただ、全体的に底上げは出来ているので、じわじわとスコアが上がってきています。

総合スコア90%を取る過程で、効果を感じられたこと3選

その1「苦手な発音」をかなり減らすことが出来た

そもそも発音が苦手でelsa speakを始めたわけですが、このアプリのおかげで、発音の中で「何がどのように苦手なのか」が明確になりました。そして、かなり苦労をしながら苦手な発音を練習した結果、「発音の仕方が全く分からない」音は、ほぼなくなりました。そして「致命的に成功率が低い」音もだいぶ減らすことが出来ています。例を挙げると、

/w/「work・world・where等」

アプリを始めたころは、/w/発音の仕方が全く分からず、かなりストレスを貯めていました。カタカナ発音で「ワーク」「ワールド」「ウェア」などと発音していると、永遠に合格点が貰えません。/w/の発音の方法は、文字で説明するのがかなり難しいです。口の形も非常に重要で、今も気を抜くと失敗します。ただ、注意を払っていれば、だいたい合格点を貰えるようになりました。

/r/ 「ready・are・our等」

/r/ の発音の難しさは有名ですが、頑張って練習をすれば、初心者でも比較的すぐに上達すると思います。毎日アプリで練習をした結果、成功率をかなり上げることが出来ました。単語の中にrが出てきたとき、正しい口の形と舌の位置を無意識で作れるようになっています。ただ、これも気を抜くと失敗しやすいです。

/ʊ/ 「would・wood・book等」

コツをつかむまで、これは凄まじく大変でした。これも言葉で説明は出来ません正しい口の形や舌の位置をネットで調べたうえ、さらに試行錯誤を重ねて、正解にたどり着きつつある感じです。

個人的にポイントを上げるとすると「上下の歯を唇で包み込むイメージで、音をやや引き込む感じでウを発音する」という感じです。意味不明だと思いますが、つまり、それぐらい微妙な調整が必要です。コツを初めて掴んだ時は、かなり感動しました(初めて自転車に乗れた! みたいな感じ)。

その2「英語のハノン」のときに、発音により集中しやすくなった

私は毎日、英語のハノンをやっています。詳細はリンク先にありますが、「英語のハノン」はパターンプラクティスの参考書です。

「英語のハノン」と「elsa speak」の相乗効果は、以前から感じていました。ただ、elsa speakの習熟度が上がるにつれて、「英語のハノン」をやっているときに、より発音に意識が向くようになりました。私の場合、/w/や/r/のような苦手な発音を含む単語が出てきたときに、特にしっかりと発音しよう、という意識が生まれています。

現在、「英語のハノン」の中級をやっているのですが、かなり難易度が高いです。ネイティブの会話に近いスピードで、発声をしなければなりません。ですので、発声のスピードを優先させると、発音が適当になってしまう可能性があります。

ただ、並行してelsa speakをやっているおかげで、発音の手を抜くことが出来ません。酷い発音をすると、自分でも違和感を感じるようになっています。結果として、「正しい発音で、すばやく発声する」事を、徹底出来ていると思います。

その3「正しい発音」を知ることで、リスニングにもプラスがある

TOEICのリスニングスコアを安定させるために、現在私は、音声の細部を聞きこむ練習をしています。NHKラジオで有名な、実践ビジネス英語を教材にして、散歩をしながら、毎日音源を聞きこんでいます。

elsa speakで合格点を貰うため、口の形や舌の位置をさんざん勉強しています。おかげで、教材の中の人物が、実際に発声をしているイメージが沸きやすいです。息遣いや、舌の出す小さな音にも注意が向くようになりました。教材では、音の短縮や省略が頻繁に起きるのですが、細部の解像度が上がっているので、音が欠けている部分の推測がしやすくなりました。

とはいえ、発音に対する苦手意識は無くなっていない

正直、発音に関して未だに苦労することは多いです。ちょっとでも気を抜くと、簡単な単語でも60%とか、それ以下のスコアが出てしまいます。あと、苦手な音が完全に無くなったわけではありません。例を挙げると、

 /p/と/b/ の「破裂音」

かなり「プッ」とか「ブッ」という音を意識して出さないと、AIが点数をくれません。どうやら、勢いだけの問題では無いようです。まだまだ研究が必要。

/i/と/ɪ/

これらは、単語によってOKが貰えるものと、何度やってもダメなものにハッキリと分かれています。この/i/と/ɪ/を含むもので、どうしてもクリアできない単語があり、答えが見つかっていません

一方で、ウェブで取得できる機械音声をアプリに聞かせると、合格点が出ます。ということは、私の耳と口が聞き分けを出来ていない、という事です。一度、集中的に研究・練習をする必要がありそうです(難しすぎてモチベーションは低い)。

じわじわとした底上げを、今後も続けて行く予定です

以上、苦手な発音は残っているのですが、全体の底上げが出来た結果、総合スコアが90%になった、という感じです。以前だったら「いくらやっても無理」という物が大量にあったのですが、そのレベルからはだいぶ進歩したと思います。発音学習をするストレスも、やや低くなってきました(とはいえ、まだキツイ)。

7か月、このelsa speakをやってきたわけですが、本当に上達のスピードはゆっくりです。時間を大量に消費しても結果が出ない、みたいなこともよくあります。ただ、苦手な発音に関して、ちょっとしたコツを掴む瞬間が時々あって、その喜びは格別です。おかげで、学習のモチベーションを保つことが出来ています。

というわけで、このアプリで地道に練習をすれば、独学者でも発音学習がしっかりと出来て上達できる、という事を私は確信しています。逆に、このアプリが無かったら、発音の練習はほとんど無理だったのではないか、とさえ思います。そう考えると、ちょっと恐ろしいですよね……。

発音練習に悩んでいる方は、是非一度試してみて下さい。無料バージョンでも十分、アプリの感覚はつかめると思います。以下は公式サイトです。