【苦労したからこそ気付いた】英語の発音で喉が痛くなる理由と、それを防ぐ方法

ネイティブや専門家はこの痛みを経験していない

英語の学習を始めて私は現在8年目なのですが、独学なので発音に関しても素人です。そんな私が発音に関して詳しく語るのはおこがましいでしょうし、不正確な情報を発してしまう可能性があります。ただ、発音に関して人一倍苦労をしてきた自負はあるので、その経験は他の学習者の方(特に独学者)にも有益になりうると思います。

私はこれまで、発音に関して様々な情報を参照してきましたが「特定の情報で一発で上手くなった」みたいな事は、ほとんどありませんでした。かなり試行錯誤をして徐々に上達してきた、という実感があります。

書籍やネット上で、専門家やネイティブが、英語の発音に関して有益な情報を大量に提供してくれています。ただし、「声をどのようにして出すべきなのか」ということは、文字や動画の情報を参照するだけでは、なかなか身に着けることは難しいです。

例えば「自転車の乗り方」とか「口笛の吹き方」に近いかもしれません。これらを独学で身に着けるには、自分で工夫をして、いろいろやってみるしかないのです。だからこそ、英語の発音で苦労している人が多いのだと思います。加えて、発音練習をしていて喉を傷めてしまう事は良く起こるのですが、なかなか対処法が見つからず、多くの学習者を苦しめていると思います。

前置きが超長くなりましたが、今回は「発音学習で苦労しまくってきた学習者」である私が、経験から気が付いた「喉の痛みを回避するためのヒント」をご紹介したいと思います。先ほども述べましたが、このような情報は万人に適用できるとは限りませんし、すぐに効果が表れるものではありません。ただ、他の学習者が前に進むためのきっかけにはなる可能性を信じて、詳しくご説明したいと思います(言い方がくどい)。

声を出す中心地は「喉」ではなくて「口の中」であることを意識する

学習1年目に初めて発音に取り組んだ時、とりあえずそれっぽい音を出そうとして、私は喉をうならすようにして発音練習をしました。その結果、めちゃくちゃ喉が痛くなって声が出せなくなりました。これを繰り返していれば喉が強くなるみたいな事は決してありません。これを無理をして続けると、恐らく昔ながらの八百屋や魚屋さんのように、声がつぶれてしまうと思います。

「喉を上手く使う」とか「腹式呼吸」のようなワードを、発音学習をする人はよく耳にすると思います。「喉発音」という言葉もありますし「英語喉」という有名な発音の本もあります。

上記の本は私も買ったのですが、結果的にはそこまで役立てる事は出来ていません。と言っても、この本が間違っているという事では決してありません。かなり説得力のある本ですし、有益な情報が含まれています。この本が言っていることは、「喉から声を出す」という訳ではなく、「喉をゆるめて腹から発音する」という事なので、全くそれは正しい情報だと私も思います。

ただ、上記の本には「喉を響かせる」という表現も出てきます。これは初心者には非常に理解が難しい部分です。イメージだけで下手に練習すると、すぐに喉を傷めてしまう可能性があります。著者の方が、YOUTUBEで丁寧に説明をしてくれていますが、コツをつかむのは至難の業だと思います。

「英語喉」とは別の先生の物ですが、上記の動画も非常に有益です。ただやはり、先生がおっしゃっていることを実現するのは、かなり難易度が高いと思います。「なんとか方法を伝えたい」という先生の情熱がつまり、それだけ「学習者に伝わりにくい、習得が難しい」という事を表しているような気もします。

そもそも初心者にとって、発音をするときに上手く喉を使うことは、かなり難易度が高いのだと思います。中にはすぐにコツをつかんで上達をする人もいるでしょう。ただ、多くの人は喉を意識しすぎて、喉を傷めてしまう結果になりがちです。私もプロのアドバイスを参考にして(書籍・動画・ブログ等)、さまざまなアプローチを試しましたが、その度に喉を傷めてきました

独学者・初心者は「喉」を一回忘れた方がいいと思う

個人的にたどり着いたのが、「喉はいったん忘れる」という事です。その場合、喉を使わない下手な発音のまま、何も上達が無いのではないか、と思われるかもしれません。しかし、正しい発音をするための練習をしていれば、おのずと喉が使えるようになってくることが分かってきました。そのきっかけになったのが、以下の動画です。

この先生の動画は再生回数も少ないですし、チャンネル登録者数もあまり多くないです。ただ、私にとって、今までで一番有益な発音関係の動画になりました。発音練習の時に喉の痛みに悩んでいる方は、是非上記の動画を見てみて下さい。「口笛を吹くように発音する」という表現が、特に腑に落ちて素晴らしかったです。画像で簡単に表すならば、

発音をするときに、「喉」ではなくて、あくまでも「口の中」を意識します。そうすると、基本的に喉が痛くなることはありません。将来的に「喉を開く」ということが必要になるのですが、とりあえずは「喉」の事は忘れましょう。意識してしまうと、結局喉が痛くなりやすいです。

最初は「口の中」だけを意識しつつ、口の形や舌の位置、息の出し方にこだわって、正しい発音を目指しましょう。そして、最終的に「いつの間にか喉が開いている」状態に持って行くのが理想です。

そんなにうまく行くのか怪しい、と思われるかもしれません。私も初めは、喉を傷めるよりはマシなので「口の中」発音で練習を続けて、「喉関係の進歩」は、まったく期待していませんでした。しかし最近、喉を上手く使えている感覚があるのです。それには一応、根拠があります

正しい発音に近づくと、結果的に喉も上手く使うことになる

私は現在、elsa speakという発音学習のアプリを使っています。現在、7か月近く続けているのですが、着実に上達出来ていると思います。AIが発音を判定するので、ごまかしは全く効きません

またそれと同時に、「英語のハノン」の練習も続けています。これも6か月半ぐらいやっていて、elsa speakと並行しているので、発音をかなり意識しながら練習をしています。この「elsa speak」と「英語のハノン」の合わせ技は、かなりの相乗効果が見込めるのでおススメです。

elsa speakでは、間違った発音をすると徹底的にダメ出しを食らいます。合格判定をもらうには、かなり正確に「口の形や舌の位置、そして息の出し方」を身に付ける必要があります。

先ほど述べましたが、私は喉を傷めたくないので、基本的に「口の中発音」をしています。その状態でelsa speakで合格点をもらうべく、練習を続けてきましたダメ出しを食らうたびに試行錯誤をして、徐々に合格点が伸びてきています。そしてふと気が付くと「喉を開いて発音が出来ている」ことに気が付いたのです。

つまり、正確な発音をするためには、結局は喉を上手に使う必要があるのです。無理に喉を使うのではなく、ただ、微調整を繰り返して練習をしていれば、結果的に負担なく喉を使えるようになる、という事だと思います。これはelsa speakの厳しいAI判定があってこそ、出来たことだと思っています。

万人に応用は出来ないかもしれないが、試してみる価値はかなりあるはず

そもそも英語の発音は難易度がかなり高いので、私が今回語っている内容が、万人にマッチするとは思っていません。専門家やネイティブの方々も、あの手この手で発音を教えてくれようとしていますが、簡単な方法はどうやら無いと思われます。学習者は個人の資質に合わせて「試行錯誤」と「大量の練習」をするしかないはずです。

というわけで、発音の練習をしていて、喉の痛みに悩んでいるは、ぜひ今回の方法も検討して頂ければと思います。特にリスクはありませんし、elsa speakを試してみるだけでもかなり有益なはずです。

少し批判的な言い方をすると、ネイティブや専門家の方は、すでに「出来ている状態」から教えようとしているので、あまり学習者に響かないケースがあると思います。また、例えば自転車に乗る為や口笛を吹くために、めちゃくちゃ苦労した素人の意見が、役立つケースがあるはずです。医者よりも、患者の方が自分の病気に詳しい、みたいなこともあります。英語の発音に関しても、学習者同士で情報を共有するメリットがあるはずだと思っております。