英語のハノンのおかげで、ようやく完了形を実践の場で使いたいと思うようになった

英語のハノンは毎日の学習に組み込みやすいのでオススメ

英語のハノン初級を始めてから、約2か月が経過しました。私は一日20分ぐらいしかやっていないので、なかなか進みが遅いですが、それでも効果はかなり感じています。以前に書いたのですが、慣れてくるとリズムゲームのような中毒性が生まれて、かなり集中して勉強をする事が出来ます。

私は一日の学習時間を3時間と決めているのですが、英語のハノンは隙間時間にやりやすいので、一日の英語学習のノルマをこなすのにも、大いに役立ってくれています。初級の先に中級、上級とあるのが心強いですし、楽しみです。

オンライン英会話で、はじめて完了形を使う意欲が沸いた

パターンプラクティスを繰り返すと、英会話に影響が現れる

毎日20分の学習だと、復習も含めて、扱えるのは一日に3項目ぐらいです。それで現在、第2部の完了形まで終わりました。これでこの本の3分の2ぐらいなので、最後まで行くのに、あと一か月はかかりそうです。と言っても、この本は繰り返しやることに意味があるので、実際に初級が終わるまで、まだまだかかりそうです(全くつらく無い)。

文章を組み替えることを繰り返すと、文法事項が頭に刷り込まれていく実感を得る事が出来ます。私はオンライン英会話を毎日25分やっているのですが、会話をしているときに、英語のハノンの影響を感じるシーンが増えました。特に、疑問詞と完了形のパートを終えたあと、より強く感じるようになりました。

私は約1年間、オンライン英会話を続けているのですが、なかなか会話のパターンが増えないのが悩みでした。しかし英語のハノンのおかげで、文法を正しく使いこなしたい、という意識が生まれて、その結果表現の幅が広がった気がしています。

今まで、オンライン英会話で完了形を使うとしたら「Have you ever been to Japan?」を、定型文のようにして使うぐらいでした(多少アレンジはする)。完了形を文法的には理解はしているのですが、なんとなく苦手意識があって、なかなか効果的に使う事ができませんでした。

頭の中で、完了形を使う準備が整いつつある

しかし今は、英語のハノンで毎日のように、完了形を組み立てる練習をしています(疑問形の練習も影響が大きい)。すると今度は逆に、会話の途中で完了形を使うことが出来ないか、頭の中で機会をうかがう感覚が生まれました。例えば「私は今まで電気自動車を運転したことはないです」と言う必要があったときには、「これは完了形!」と言う感じで、飛びつくように完了形を使っています(まだ間違うことも多いのですが)。

I’ve never driven an electric car before.(driveをdrivenに瞬時に変えるのがムズイ)

「文法を使う機会をうかがう」というこの感覚は結構面白いです。英語のハノンをやればやるほど、この感覚は増えて行くと思うので、完了形以外の項目や、さらに難しいお題をやるのが楽しみです。先ほども言いましたが、会話のパターンを増やすにはどうすればよいのか、結構悩んでいたのですが、少し解決策が見えた気がします。

ちなみに、表現の幅を広げたい場合、「ネイティブがよく使う定型文を暗記する」とか「ドラマのセリフを暗唱する」みたいな方法はよく聞きます。もちろんそれも有効で、私も結構やりました。ただ、それだと、オンライン英会話の場面で使えるシーンは限られるし、応用が効かないことも多いです。

勉強法には個人の相性があると思います。ドラマを丸暗記して流暢にしゃべれるようになった、という方の話もよく聞きます。ただ私の場合、文法的に適切に言えることを増やして、表現の幅を広げていく現在の方法が、かなり相性が良さそうです。日本で暮らしている以上、日常会話とかの表現を覚えても、使う機会が無いですしね。仕事でも全く英語関係ないし……。

「Sure, I could use a break.」(そうだな、一休みしよう)

とか、ドラマで覚える事ができても、私が使う機会は一生無さそうな気がする……。ちなみにこれは、本日、TOEICのリスニング教材で覚えた表現です。韓国製の公式模試で、part2の不正解の音声で出てきました。仮定法&遠回しの表現のcouldなのですが、文法事項として脳に刷り込んで、使えるようになったら素敵だろうな~。英語のハノンでは、仮定法は中級以降で扱うようなので、期待しています。

文法の学習初期段階で、英語のハノンをやるのもアリかもしれない

座学と実践(アウトプット)を上手く組み合わせるのが理想

前回、英語のハノンをやる前に、文法の基礎を知っている必要があるだろう、と書きました(問題集を座学でやる等)。そうしないと、パターンプラクティスがスムーズに進まないので、かなりストレスが溜まるはず、と思っていました。ですが、もしそのストレスに耐える事が出来るなら、文法の理解があまり進んでいない段階でも、英語のハノンをやるのもアリなのかも、と思い始めました。

文法を座学で勉強した場合、例えば完了形を頭の中に整理して納めるのは、かなりの困難が伴います。多くの人が文法の参考書や問題集と格闘をして、それでも分からない、という経験をしているはずです。

それを避けるために、学習初期段階から、パターンプラクティスをやっても良いかもしれません。そうすることによって、論理的な理解よりも先に、実際のシーンでの完了形の使われ方を、イメージすることが出来ます。

恐らくそのような順序の方が、文法の理解が進んだ、と感じる人も多いでしょう。これは、スピーキングの勉強を、早期に始めるメリットに似ていると思います。まずは実践(アウトプット)して、文法の理解は後から付いてくるパターンです。

それぞれが、ストレスのなるべく少ない学習スタイルを探すと良い

文法の勉強を座学でしていると、どうしてもキッチリとした理解に到達できなくて、モヤモヤすることも多いです。特に初中級レベルの時にそれを多く感じて、私の場合はそういう項目に出会った場合、深追いはせず一旦保留にすることにしていました。そして勉強が進むにつれて、じわじわと理解が出来るというパターンが多かったです。これはこれで、ストレスが溜まることでした。

ですが、学習初期から並行して、パターンプラクティス(もしくはスピーキング)をやっていると、そのモヤモヤが解消しやすくなるかもしれません。そういう意味では、この本にもう少し早めに出会っていたら、文法に関して違った学習スタイルになっていたかもな、と思っています。

ということで、アウトプットの学習を積極的に取り入れるメリットを、私は英語のハノンに教えてもらっています。初中級者の方でも、ご自分の学習スタイルと相性が良さそうだと思ったら、ぜひこの本や、スピーキングを日々の学習に取り入れてみて下さい。学習の効率や、モチベーションの維持に貢献してくれると思います。