一日3時間・やり直し英語学習の記録 3年目

英語学習の記録 3年目

学習3年目は一旦、英文法の勉強のまとめに入っています(理解したとは言っていない)。その後、ボキャビル(語彙増強)を始めました。

カテゴリー 英文法

とにかく古臭いです(悪口)

大学受験用の、講義形式で進む英文解釈の参考書です。これもかなり古いベストセラーで、先生と生徒の一問一答で講義が進みます。先生がある程度生徒目線なので、山口英文法よりはとっつきやすいと思います。ただ、やはりレイアウトや語り口調などが古すぎて、モチベーションが上がらない人も多いと思います。私も読み進めるのが大変でしたが、この時は、わらにもすがる思いで英文法の本は読み漁っていました。

こういう本を、言葉やイラストだけを今風に改定した物を出したらちょっと面白いかもな、と思います。内容は素晴らしいと思いますし、そこまで難しくありません。相性が良さそうならばおすすめです。

カテゴリー 英文法

薄い本ですが何度も読む必要があります(その価値もある)。

こちらも大学受験用の英文読解の参考書です。ウェブで絶賛している人がいたので買ってみました。これを読んで、私は受験英語の理不尽な難しさを思い出しました。こんなに難しい英文を高校三年生が読める必要があるのだろうか、という難文ばかりですが、実際に点数を取るためには必要なのも分かります。

形容詞の後置修飾とか、倒置とか、知らないと全く読めない変化球みたいな文章の説明を、詳しくやってくれています。ここまでくると、もう、クイズかなぞなぞの領域じゃないかと私は思います。 文章の接続や節を丁寧に構造解析してくれていて、得るところは多かったですが、なにせ難易度が高いです。

もう基礎はできている前提の解説なので、説明が足りないと感じることも多かったです。手とり足取りではない。じっくり読む必要があって、かなり頭を使います。 TOEICのリーディングは、受験英語の長文とはだいぶ違います。ただ、この本に取り上げられているような複雑な文章を読むことに慣れると、通常の文が読みやすくなるし、スピードも上がるという効果があります。

私は英語小説の多読もしていて、この本はむしろそちらの役に立ちました。とはいえ、多読で構造解析をしていたら、1ページで一日終わってしまいそうです。なので普段は文法など考えずに飛ばし読みしています。

この本は初見ではちんぷんかんぷんで当たり前だと思います。そうなったとしても、がっかりする必要は全く無いです。まずは、ざっと目を通すだけにして、学習が進むにつれて読み返すと、分かる部分がじわじわと増えてきます。多読をしているときに、この本の解説がほんのり思い出される時もありました。私の場合、この本で「倒置」の理解が進みました。「倒置」は酷いです。そんなところに文章置いちゃう? それってアリなの? という感じで、はじめはかなりイライラさせられます。しかしこの手法は小説では頻出です。読んでいればそこまで珍しくは無くなるし、この本の倒置に関する解説は素晴らしくて腑に落ちます。

日本語の小説でも、おしゃれに変化球を投げたような文章が、素敵に思えるときがあります。私は英語でそれを味わうレベルには程遠いですが、「これは倒置だな」と認識出来るようになったので、文章全体の意味が取りやすくなりました。 理解がじわじわ進む系の本なので、ストレスを貯めないよう気をつけてください。スイスイとは読めないです。

カテゴリー 英文法

この本は辛いです(半端じゃない)。

絶賛と絶望のレビューに包まれている名著。著者が10人のうち1人が好きになってくれればいい、とまえがきで断言してしまっています。つまりこの本は、参考書というよりは、ひとつの文章作品と思ってもいいかもしれません。大衆に受け入れられるより、熱烈な1人のファンを掴むほうが、アーティストとしては正しいでしょう。 その挑発的な雰囲気を感じて、むしろやってみたい、と私は思いました。挫折するかな、ともちろん心配でしたが。

そして、この本は私にマッチしました。何が良かったかというと、日本語のレベルが非常に高いです。内容は複雑ですが腑に落ちます。英文法が凄まじい感じで整理されていてスキがないです。この本がなぜ難しいかというと、読者に日本語の読解力を求めているからだと思います。 なので、難しい日本語の本を読む、という覚悟がまず必要です。それが出来るなら、非常に文法の理解が進むと思います。

作者が念を押しているのですが、読むだけではなくて、この本で訓練する必要があります。文法を脳に叩き込むために、暗記ドリルみたいなものをやる必要があるので、それはかなりの苦痛を伴います。私がそれをできたのは、英文法に対して「やりこみ」状態になっていたからだと思います。つまりこの本は「やりこみ」の人向けの本です。辛いことをあえてやる、くらいのモチベーションが必要になってしまうと思います。

というわけでここでのレビューは、もしかしたらファンの戯言だと思ってもらったほうがいいかもしれません。参考書として、10人中1人分かればいい、というのはひどい話です。単に相性が悪いと思う人もかなりいるはずです。その場合はスルーすべきだし、他にも方法はたくさんあると思います。

これはかなり人を選ぶ本です。 私はこの本で、現在分詞と過去分詞の理解がかなり進みました。文法の勉強を進める上で、分詞は本当に分かりづらい要素です。述語動詞は一つの文に一つだけ、と言われても、通常わたしは「は? 何いってんの?」とキレ気味になりますが、この本はわかるまで脳に叩き込んでくれました。

この本を終えたところで、私は文法の勉強に一旦区切りをつけることにしました。文法の勉強は流石にもういいよね、という気持ちにさせてくれた本でした(分かったとは言っていない)。

カテゴリー ボキャビル

TOEIC学習者の御用達 だいたいみんな買っています

完全マップの特徴として、単語学習=ボキャビルは基礎学習のあとにしましょうというのがあります。というわけで、文法に区切りをつけた私は、満を持して英単語の勉強を始めました。

ここまでの瞬間英作文と音読パッケージの学習で、中学レベルの単語は一応カバーされていたと思います。DUOでは、大学入試とそれ以上のレベルの単語を覚えることになります。すべての覚えるべき単語が、短い例文に効率よく含まれているのが特徴で、ただの丸暗記よりは、脳に定着しやすいです。ただし「記憶して忘れて、また記憶して」という作業は基本的にあるので、この作業に馴染みのない方は挫折の可能性があるので、気をつけてください。結構辛く感じる方も多いと思います。

DUOのやり方については、ネット上でいろいろな方法が公開されていますので、自分が続けられそうな方法を真似するのも手かと思います。私のおすすめは、ANKIという学習用アプリです。アンドロイド、IOS、ウィンドウズに互換性があります。機種をまたがって勉強できますので、家と外でシームレスに学習できます。

私は液晶画面による眼精疲労が当時酷かったので、ANKIは泣く泣くあきらめました。それで、瞬間英作文で全文覚えるという力技で挑みました。普通に覚えるより負荷が強いと思うのですが、しっかり覚えたという実感が得られるのが良かったです。とはいえ、復習しなければどんどん忘れていくのですが。

9割ぐらい瞬間英作文できるようにして、一応終わりにしました。忘れるスピードが早すぎて、100%は無理でした。ここで覚えた単語は、実際の文章で何度も再会することにより、定着して行きます。なので、この段階ではやりこみ過ぎなくてもいいような気がします。

DUOをやったあとは、読める英文がぐっと増えると思います。特にTOEIC関連の文章が読みやすくなるはずです。基礎学習の成果と、DUOの単語学習が組み合わさって、進歩を実感する人が多いみたいです。私もそこそこ、そういう感じがしました。ただし、この先覚える単語はまだたくさんあるので、途方にくれた感じもありました。

カテゴリー 音読&リスニング

暗唱は慣れれば苦しみを感じにくくなります(麻痺)

あまりにリスニングが聞き取れないため、なにか劇薬のようなものが必要だと思いました。それで、非常に負荷が高いが効果もあるという暗唱に手を出してみました。 暗唱のやり方を紹介してくださっているサイトはたくさんあって、私も参考にさせて頂きました。

TOEIC公式問題集を暗唱するのがオーソドックスな方法だったので、私は公式問題集2の、パート3と4の46文を暗唱出来るようにしました。 お察しの通りめちゃくちゃ大変でした。音源と同じスピードで言えるようにしましょう、という目標があって、これをやろうとするとほとんど早口言葉みたいになります。一瞬でも詰まると目標タイムに届きません。勉強の負荷はかなり強いです。

これはもう「やりこみ」の世界そのものです。タイムをクリアするために、意地になってやっていました。勉強する前はやりたくないなぁ、と思っていても、暗唱の勉強を始めると、熱中して30分があっという間に過ぎます。ただし、それ以上やるのは体力が続きませんでした。

こんなにやりこんで、効果が無いはずは無いです。目に見えてありました。英語を勉強していないときでも、ふと、暗唱用のフレーズが頭に浮かんできます。文章のリズム感みたいなものが、無理やり頭に入ってきます。単語の意味は忘れる訳が無い。

この暗唱を100文以上やって、毎日のように回しているというマニアな方がいらっしゃったりするのですが、46文で私はさすがにいいかな、という気がしました。少し文章の貯めのようなものが頭に出来た感じがして、この状態で新しいものを聴きたいな、という気持ちになりました。私の「やりこみ」の限界を感じた瞬間でした。

この方法は非常に効果があったので、将来的にまたやってみたいな、とも思っています。ジョブズの演説を暗唱している人とかいらっしゃるそうですが……。かなりの「やりこみ」だと思います。

この方法は人におすすめなんて、とてもじゃないが出来るものではないです。やらなければいけないものでもない。とはいうものの、勉強が習慣化して、2年以上とか経過した人ならば、なにがしかの「やりこみ」スイッチは入っているのではないかと私は想像します。そうすると、あとは勉強法との相性、ということかもしれません。私の場合、暗唱はキツかったけど効果はありました。出来るようになると、楽しく……なくもなかったかもしれません。

カテゴリー 発音 リベンジ

モチベーションと要相談です

ここに来て英語耳のリベンジです。私は一度、発音を捨てる決心をしていました。しかし、DUOを終えてさらに英単語を覚えようと思ったときに、CD音源が無いので、発音記号を読む必要が出てきました。未見の単語を暗記する時には、声を出して覚えたほうが良さそうです。そのときに、耳コピのカタカナ発音だと、いまいち自信が持てない感じで勉強を続けることなりそうでした。

というわけで、単語学習のモチベーションも考えて、発音はやっておいたほうがいいな、という結論になりました。 学習1年目にさらっと見たときには、この本はかなりとっつきにくかったです。しかし、この段階でやってみると、以前よりはだいぶやり甲斐を感じるようになっていました。これまで2年半くらい英語の勉強してきたので、正しい発音の必要性を実感できたのだと思います。

結果として、この本で発音を勉強することで、訛りやイントネーションへの抵抗感が少し減ったと思います。 ただし、自分の発音を見てくれるネイティブの先生はいないわけで、自分の発音が正しいのか、という懸念はずっとありました。特に、母音の発音の仕方と口の形。それとrとlはyoutubeでかなり研究しましたが、結局8年目の今も怪しいです。

とにかく、発音の勉強はやって良かったです。この「英語耳」は毎日30分で3ヶ月ぐらい続けましたが、最後の方は頭が「やりこみ」状態になっていました。本に書いてあるとおりの勉強法でやって、アメージング・グレイスもイライラしながら、さんざん発声しました。

暗唱の前に発音を知っていたら、より成果も上がっていたとは思います。ただ、自分としては2年半の保留はデメリットだけではなかったです。発音は、多くの独学の人にとってモチベーションの壁になるはずです。これはあくまで素人の意見ですが、発音学習の時期とか方法(フォニックスとか)にこだわりすぎないほうがいいと思います。

英語の上級者や先生方は、「発音」は必須であり基本、みたいな言い方をしていて、確かにそうだと思います。しかし独学者のモチベーションを考えた場合、遠回りもアリなのでは、と思います。間違った発音で学習する弊害は確かに大きいと思いますが、モチベーションの維持のほうが優先されるべきです。

カテゴリー ボキャビル

本のレイアウトが暗記に向いてないです。

DUOをやったあとにどの単語帳を選ぶのか、迷う人が多いと思います。私はこのシリーズを選びました。3までやれば9000語覚えたことになり、TOEICの語彙は十分カバーされると言われているようです。

私はこの本をそのまま使って暗記しようとしました。赤いシートで隠しながら覚える伝統的な方法です。しかしこの本は、その方法を取るにはレイアウトがいまいち良くないです。赤シートで単語の意味を隠しても、例文の訳が見えてしまってヒントになってしまいます。なので私は、修正テープで例文の訳を消しながらやりました。これが非常に手間でした。なので、もしもう一度同じ機会があるなら、単語帳を作ると思います。

とは言ったものの、この本を選んでそこまで後悔はしていません。私の場合、一冊やりきって単語を網羅したと思っても、どんどん忘れて頭から抜けて行きます。実際に覚えるためには、文章の中で単語に何度も触れる必要がありました。なので、あくまでも私にとって単語の本は、「覚える必要のある単語リスト」を得る手段でした。

これから単語学習を始める方には、単語帳のアプリ(ANKI)を使うことをおすすめします。アプリを使うなら、選択する単語帳はあまりこだわる必要がなくなると思います(ただし入力する手間はあります)。

9000語レベルまで覚えるのは非常に大変です。「やりこみ」の中でも辛い部類に入ると思います。でもそこまでいけば、TOEICのリーディングパートが、かなり解きやすくなるはずです。

カテゴリー 音読&リスニング

TOEICの問題に非常に近いと思います。

このシリーズのベーシックが良かったので、その上級編を買ってみました。語彙がDUOの範囲と被っているので、非常に聞きやすかった印象です。これも通勤のBGMみたいにして、脳がうんざりするまで延々と聞いていました。

初回ではやはり聞き取るのは難しかったです。しかし、3年目のこの段階で、ようやく脳が意味を取り出してくれる感触が出てきました。この感触がかなりモチベーションを上げてくれて、リスニングの勉強に身が入りました。そこで、リスニングの量を聴く方法にシフトしてみようと思い、音読パッケージは一旦止めることにしました。音源を作るのがいい加減面倒くさい、と思ったのも事実ですが。

リスニングで苦労している方は多いと思います。でも、いつか脳と和解できるタイミングがかならず来るはずです。キツイですが、それまでの辛抱です。

英語学習3年目 ここまで

3年目で文法の区切りをつけたところで、ようやく一山越えた気がしました。リスニングにも少しめどが立ち、少しだけ、安心しながら勉強ができるようになってきました。

あくまでも私の例ですが、つまり、いくらか成果を感じるまで3000時間かかったというわけです。しんどい趣味だなぁ。