試して分かった:kimini英会話とネイティブキャンプの違い(料金・先生・システム)

料金は安いのに、先生のクオリティは他と変わらないのが魅力

kimini英会話を1か月半試してみました(通算5社目)

私は現在、料金が安めのオンライン英会話を比較検討しています。基本的に最低1か月は継続してレッスンを受けてみて、その印象をブログでご紹介しています。そして今回はkimini英会話です。約1か月半利用したので、今までの会社と比較をしつつレビューをしたいと思います。

ちなみにこれで、通算5社のオンライン英会話を試したことになります。有名どころの3社、ネイティブキャンプ、DMM英会話、そしてレアジョブ。それに加えて、料金が少し高めだが接客レベルが高いQQEnglish。それらのレビューも書いておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

kimini英会話は恐らく業界最安値(1日25分のプランで比較した場合)

まずは一覧表で、ネイティブキャンプとの比較をしてみたいと思います。ちなみにネイティブキャンプを比較対象にしているのは、私が一番長く使っていた(約9か月で160時間)、というだけの理由です。

ネイティブキャンプkimini英会話
料金(毎日25分コース)6480円(税込み)6028円(税込み)
教材○良い△普通
先生の雰囲気フレンドリーフレンドリー
予約システム予約なしでいつでも行ける
予約する場合は有料
(100円~) 
15分以上前に要予約
予約無料
通信品質○良い〇良い
授業回数無制限一日25分
オススメする対象者ややラフでもOKな人
英会話エンジョイ勢
ややラフでもOKな人
オンライン英会話に慣れている人
料金は2022年8月現在(キャンペーン含まず)

kimini英会話の一番の特徴は、その料金です。現時点(2022/8/19)で恐らく業界最安だと思います。上にも書いた大手の3社が、1日25分のコースで、6380~6480円なのですが、kimini英会話は6028円となっています。

ただし、ネイティブキャンプはレッスンの回数に制限がありません(6480円で受け放題)。しかも、24時間レッスンが可能です。一方でkimini英会話は1日25分(6028円のコース)で、午前6:00~24時までのレッスンとなっています。ですので、単純に業界最安、というわけにはいきません。

ただ、「毎日25分のレッスン1回のコース」が、多くのオンライン英会話教室でスタンダードなプランとして提供されています。その中で一番安い料金を提示出来ているのは、なかなか凄い事だと思います。それと私の経験上、1日に2回以上のレッスンをこなすには結構な体力を消耗します。加えて、英会話のためにはインプットの勉強も大切です。ですので、受け放題の恩恵を受けられる人はある程度限られると思います。

ちなみに、kimini英会話には「平日の9時~16時のみ」に時間を絞れば、毎日25分のレッスンで4378円というコースもあります。土日に使えないことを考えると、そこまで安い感じでも無いですが、条件が合うならば節約になるかもしれません。少なくとも選択肢が多いのは、有難い事だと思います。

教材にはあまりコストが割かれていない印象がある

「デイリーニュース」の教材は大手には劣る

私は基本的に「デイリーニュース」という教材を使うコースを選んで勉強をしています。このコースでは、英語の時事ニュースを使って、リーディングや発音の勉強をしたり、先生とディスカッションをします。

これに関して言うと、ネイティブキャンプとDMM英会話の教材が非常に優れていますニュースの素材が豊富で、レベル分けもしっかりとされています。また、ウェブのデザインが洗練されているので、興味のあるニュースを見つけやすいです。「デイリーニュース」の教材を充実させるために、しっかりとお金を使っている印象があります。

一方で、kimini英会話のニュース素材は、外部の無料サイトを利用しています。ですので、会社としてはほとんどコストをかけていない印象です。その無料サイトは以下のような感じです。

このサイトは、英語の学習者に向けて、アメリカの国営ラジオ局が運営をしています。ですので、無料にしてはとてもクオリティが高いです。特別使い勝手が悪かったり、内容が乏しかったりするわけではありません。

ただし、オンライン英会話の素材として、専門に作られているわけではないので、不便を感じることもありました。特に、扱っているニュースの長さがバラバラなので、25分の授業で扱おうとすると、長すぎるものが結構あります(短すぎるものもある)。

ニュースの素材が長すぎる場合、先生と一緒に本文を読んでいるだけで、授業が終わってしまう可能性があります。「デイリーニュース」では、選んだニュースに関して、先生とディスカッションをするのが、一番勉強になるパートだと思います。それが出来ないとなると、このコースを選んでいる意味が半減してしまいます。

その点を一人の先生に相談したところ、「授業が始まる前に自分で素材を読んでしまうこと」を提案してくれました。そうすれば、リーディングのパートを飛ばして、ディスカッションや質疑応答に時間を多く割くことが出来ます。というわけで、kimini英会話で「デイリーニュース」を使う場合、学習者の自発的な工夫が必要になると思います。

私はkimini英会話で、「デイリーニュース」以外の教材はほとんど使いませんでした。ただ、「デイリーニュース」は通常、どこのオンライン英会話でも人気のあるコンテンツです。ここにコストをかけていない、ということは、他の教材もあまり期待が出来ない可能性があります。

ということで、kimini英会話の利用を検討している方は、無料期間の間に、自分が使いたい教材をしっかりとチェックしておくことをおススメします。ちなみに、kimini英会話は初心者向けの教材が充実しているというレビューも見かけたので、会社としてはそちらの方にコストをかけているのかもしれません。

先生のクオリティーは他と変わらない。比較的自由な雰囲気。

教材に関してダメ出しをしましたが、先生のクオリティーに関してはとても良い印象を持っています。大手3社に引けを取らないと思います。雰囲気としてはネイティブキャンプに非常によく似ていて、先生方は自由で明るく、フレンドリーに授業を進めて下さいます。逆に言うと、ほとんど厳しさは無くて、細かいミスの指摘などはしてくれない印象です(頼めばしてくれる)。

ネイティブキャンプは世界中から先生が集まっていますが、kimini英会話は恐らく100%フィリピン人の先生です。ですので、ヨーロッパやアフリカの先生と出会う事はありません(もちろんネイティブもいない)。しかし、先生方の英語力は非常に高いので、そこはほとんど気にしなくて良いと思います。

今まで5社のサービスを経験してきた身として思うのは、同じような料金帯の中では、先生の質はあまり変わらないということです。フィリピン人の先生方は、基本的に一定以上の英語力を持っています。会社ごとに採用基準はあると思いますが、大卒の先生がほとんどで、非常に優秀な方が多いです。

というわけで、先生の質がどこもほぼ同じだとすると、kimini英会話を料金の安さで選ぶのも、全く悪い選択ではないと思います。

通信品質は安定している。ただ、サービスの利用時間は注意が必要。

kimini英会話はセブ島にオフィスを持っていて、ほとんどの先生がそこから授業をしているので、通信回線も安定しています。一部自宅から授業を行っている先生もいましたが、特に不都合を感じることはありませんでした。

一方で、サービスの提供時間には注意が必要です。午前6:00から午後24:00までがサービスの提供時間となっています。お昼に仕事をされている方は、特に夜遅くに授業を受けることが多いと思います。私もそうなのですが、場合によっては午前1時とか、2時に授業を取りたいと思うこともあります。そのようなケースが想定される方は、24時間のサービスを提供している会社を選ぶ必要があります(ネイティブキャンプやDMM英会話など)。

ちょっと工夫が出来る人は、ちょっと節約が出来る

ということで、kimini英会話は、先生のクオリティが他と変わらないのに、利用料金が安いのが強みと言えます。教材があまり充実していないので、そこをご自分の工夫でなんとかできるのか。また、サービスの提供時間がご自分の生活スタイルと合致するのか、それを料金差と照らし合わせて選ぶと良いと思います。

特に雑談メインでオンライン英会話をやっている方には、kimini英会話の料金は魅力的に映るのではないでしょうか。私も雑談が好きなので、「デイリーニュース」を教材に選んだとしても、雑談で盛り上がって、25分が終わってしまうことが良くあります。積極的に会話が出来れば、それでも十分、勉強になっていると思います。使い方次第ではkimini英会話は十分、選択肢の一つになると思います。