一日3時間・やり直し英語学習の記録 5年目

英語学習の記録 5年目

英語学習を4年間続けて、40才までに900点取るという目標はクリアできました。ただ、初めてTOEICを受験して、試験に不馴れなために点を取りこぼした印象が結構ありました。特にリーディングパートで時計を気にしすぎて、かなり焦ってしまったのが、心残りでした。なので、もう一度TOEICを受験することにしました。1回目の受験後にすぐに申し込みをして、2か月後の試験日に向けて勉強を始めました。リスニングは点数がとれているので、リーディングを中心に勉強をすることにして、あとは今まで通りに模試を繰り返してやることにしました。

TOEIC受験2回目のあとは、英検1級に向けて勉強を開始しています。

カテゴリー 英文法

900点以上の人向けに、取りこぼしそうな問題を集めてくれています。

リーディングパートの点数を底上げするために、文法を強化することにしました。パート5は9割以上点数はとれているのですが、毎回1、2問難しい問題があり、模試でそれを落とすことが多かったです。というわけで、上記の本を手に取ったのですが、この本は非常に良くできていると思います。ちょっと難しくて取りこぼしそうな問題が集まっているので、これを繰り返しやると、確実に点数の底上げになると思います。

逆にいうと、パート5が9割とれない状態でこの本をやるのは、少し効率が悪いかもしれません。900点以上の人が点数を底上げしたい場合、この本はかなり効果的です。1冊目と2冊目は中身の構成は多少違うものの、問題はかぶっていたりはしないので、両方やるのがよいと思います。

カテゴリー TOEIC模試

非常に信頼できる模試です。前作同様おすすめです。

ちょうど精選模試の続編が出ていて、非常にありがたかったです。前作と同様に非常に良くできている模試でした。回答者の正当率が出ていて、解説も充実している部分も前作と同様です。難易度も本番よりやや難しい感じで、これも前作とあまり変わらないと思います。

解説が簡素な韓国製模試をずっとやっていたので、この丁寧な作りの模試は非常にやり易かったです。満足度も高い。値段分の価値は十分にあります。次回の模試に向けて、リーディングのスピードをあげる訓練をするのにも、ちょうどいい難易度でした。

この本で時間内に終わるようになれば、本番のリーディングでは時間が10分以上余るようになると思います。時間が余ると問題の見直しができるので、点数の底上げが期待できます。

カテゴリー TOEIC模試

とにかく量をこなしたい人向け。けっこう癖があります。

こちらも折よく続編が出ていたので購入しました。前作と同様に解説が無いです。また、難易度が本試験よりも上なのですが、その難易度の上げ方が独特です、というか、あまりTOEIC寄りではないと感じます。

というのは、精選模試などの日本製の模試は難度の高い単語を増やしたり(ただしTOEICに特化した単語)、パート5の難問を増やしたり、という純粋な難度の上げ方をしている一方、こちらはTOEICには出ない慣用表現とか熟語が出てくる印象です。なので、解いていてイライラすることもあるのですが、この自由な感じは魅力と言うべきかもしれません。TOEICに特化しすぎるよりも幅をもって勉強しましょう、という作者のメッセージかもしれません。

あとは、リスニングのパート2で、ちょっと腑に落ちない問題が見受けられました。ただ、そもそもパート2は本番でも結構選択を迷う答えが出るので、その訓練と考えられないこともないです。という感じで、多少変則的な模試ですが、これをやっておけば本番がラクに感じるのは間違いないです。コスパがすごいので、量をこなしたい人向けです。

TOEIC本番2回目

前回は自宅から自転車で行ける距離の大学が試験会場だったのですが、今回は電車を使っていくことになりました。会場はやはり大学で、建物と教室は前回のところより質が良かったです。ただ、広い教室の演台に大型のポータブルスピーカーというリスニングの環境は同じでした。席がまた後ろの方だったので、聞き取りにくかったです。

しかし2回目ということで心の余裕がかなりありました。段取りがわかっていたので緊張が抑えられたと思います。前回はリーディングの途中で時計を見て、かなり焦ってしまったので、今回は例え時間がギリギリになろうとも、時計は見ない方針で行きました。結果的には20分ぐらい余してパート7まで解けました。模試をさんざん繰り返してやったおかげだと思います。

あまり自信が持てない問題はとりあえずマークはして、あとで見直しました。これで10点は稼げたと思います。試験が終わって、リスニングで2問、リーディングで4問くらい不安な答えがあった感じで、感触はかなり良かったです。結果としてはリスニングが495点でリーディングが485点の合計980点でした。リーディングは少し運が良かったような気がします。満点まであと10点ですが、それを目指すなら、まだまだ時間がかかりそうな気がします。私はここで、TOEICに向けた勉強に一区切りを入れることにしました。

TOEIC後の目標設定

TOEICで900点を取っても、そこまで英語ができるようになった印象はありませんでした。文法はスカスカだし、リーディングやリスニングも、少し難度が上がると太刀打ち出来ないものが多い。ネイティブ向けのニュースサイトなどは、恐らく所見で30%も理解できません。それと何より、スピーキングとライティングは全く手を付けていない。

そして、今後も勉強を続けるならば目標があったほうがモチベーションが維持できそうでした。ということで、多くの学習者がそうしているように、私も英検1級をめざすことにしました。

英検1級に関しては別ページで詳しくまとめていますが、とにかく必要な語彙数が半端ないです。逆に言えば、この語彙パートで点数を取れるようになると、相当な強みになる。リーディングも、単純に語彙数が上がれば点数が取りやすくなるはずです。ということで、語彙の強化を最優先することにしました。

もちろん、それだけだとアンバランスなので、単語の暗記と並行してリーディングとリスニングも難度を上げつつやることにしました。しかし、TOEICに比べて受験人口が少ないために、教材の選定に苦労しました。ですので、下記にご紹介する本は、1級用の教材を探している方の参考になると思います。

カテゴリー 語彙

見たことのない単語だらけです

このシリーズでは1冊につき3000語ずつ、難易度に合わせて単語が網羅されています。つまり、4冊目のこの本は9000~12000語レベルの語彙を扱っています。英検1級の単語をほぼ網羅するには、15000語が必要と言う意見をネットで多くみました。細かく調査をしてくださっている人もいます。というわけで、少なくともこの本の単語は覚えなければなりません。

このシリーズに共通しているのですが、赤シートで隠す方法の暗記にレイアウトが適していません。例文や類語が黒字で表記されているので、それが目に入ってヒントになってしまうのです。また、ページの順番もヒントになってしまいます。脳を総動員して覚えようとしている状況では、ヒントになるものは何でも使おうとしてしまいます。よって、順番をシャッフルできる単語カードを使うしか無い、と思いました。

単語の暗記方法については、別にまとめているのでよろしければ御覧ください。しかし、単語カードで覚えている人は、今どきは少ないだろうなぁ。アプリを使っている人が多いでしょうし、「例文で暗記をせよ」という方も多くいらっしゃいます。それは正しいと思いますが、ひとそれぞれ、最適な方法があるとも思います。ちなみにこの本の3000語を一通りやるのに、私は半年以上かかっています。しかもどんどん忘れていくという……。

カテゴリー 模試

問題集と書いてありますが、中身は2年分の過去問です(詳細な解説付き。

上記は2022年度版ですが、私は2019年度版と、2021年度版を購入しています。2年分の過去問なので、隔年で買えば網羅することが出来ます。昔はリスニングcdが有料だったらしいのですが、今は無料でダウンロード出来ます。1級の教材は少ないので、過去問をオークションやフリマアプリで買う人もいますが、値段が高騰しています。古い過去問はcdも買わなければならないので、コスパが悪いです。

たしかに過去問はクオリティが保証されていますが、他の教材でも十分勉強はできるので、過去問を無理して買い集める必要はないと私は思います。

ちなみに、英検の公式サイトで、過去問の無料配布がされています(直近の数回分のみ。

大変ありがたいのですが、解答に対する解説が無いので、多くの人は結局、問題集を買うことになると思います。英検の受験を検討されている方が試してみるには、ありがたいサービスだとは思いますが。

私はこの本で初めて英検1級の問題に触れました。まず、語彙パートが25問中10問くらいしか取れない。点数が取れた問題も自信がない。リーディングの文法はそこまで難しくないが、TOEICよりも語彙が難しくて長文もある。リスニングもTOEICよりやや、複雑。ということで、実力不足を痛感しました。

とりあえずこの本は保留にして、地道に英語力の底上げをする旅に出ることにしました。

カテゴリー リスニング

中身が濃いリスニング教材です。

英検1級のリスニング教材を探していた所、NHKのラジオ講座の実践ビジネス英語をおすすめしている方が多かったです。30年以上もの歴史を誇るラジオ番組で、テキストと音声が毎月発売されています(残念ながら2021年3月に放送終了。ラジオを録音してテキストを購入する、というのが本来の使い方のようです。ただ、ラジオを録音するのは少し手間がかかります。また、過去の放送の音源・テキストを手に入れるにはフリマやオークションを経由することになり、その値段も高めです。

一方で、このラジオ番組を本にまとめたものが発売されていることが、調べているうちにわかりました。過去の放送をすべて網羅しているわけではなく、著者の杉田先生によって厳選されたものが本に収録されています(この本だけで無く、過去に数冊存在している。

アメリカ社会でのビジネスシーンを舞台に、ドラマ仕立てでお話が進んでいきます。熟語や慣用表現などがふんだんに取り入れられており、非常に勉強になります。おすすめされているだけあって、対象にしているレベルが、ちょうどTOEICの900点~と、英検1級ぐらいに収まっている感じがします(表現の範囲はより幅広い。英検1級に特化しているわけではないのですが、アメリカ文化を楽しみながら勉強することができました。

ということで、けっこう難易度は高いです。TOEICのリスニングで点数を取れている人でも、最初はストレスを感じるかもしれません。テキストと音源を併用しながら、繰り返し聴き込んで行くと、リスニング力がじわじわ上がっていくと思います。

カテゴリー 文法

いまだ険しい文法の世界

TOEICに区切りがついたので、腰をすえて難しい文法の本も読んでみよう、と思って手に取りました。名著と言われている本でアマゾンでも絶賛のレビューが並んでいます。ただし、これは「確かに良い本だけどめちゃくちゃ難しいシリーズ」です。この先、繰り返し読む必要があるんだろうなー、という感じで、初見では自分の理解がほとんど追いつきませんでした。近々また読んで、再レビューをする予定です。

こういう本に出会った場合、無理やり理解しようと根を詰めると、ものすごいストレスが貯まります。なので、なんとか理解できる部分を中心に、サラッと流す感じで最初は読むと良いと思います。アマゾンレビューを見てると、多くの人が理解できているように感じてプレッシャーになってしまうかもしれません。モチベーションが落ちないように気をつけて下さい。みんな、本当に読めているのかなー。

カテゴリー 英文法

やはり険しい英文法の世界

一つ前の英文解釈教室で、その難易度にぐったりしました。ですが、すらすらと英文を読み解く、という夢を抱いて、一応有名な本は読んでおこうと思い、この本も買ってみました。古くからのベストセラーの文法の本です。結果はこれも「確かに良い本だけどめちゃくちゃ難しいシリーズ」の一つでした。ただし、英文解釈教室ほどではなかったです。レイアウト的にも読みやすい。

どちらかというと、難解な受験英語のための本なので、無理して読む必要はないと思います。ただ、時間をかけて読み込めば、じわじわと文法の力がつきそうな気もします。

カテゴリー リスニング

悪くないが、ちょっと古すぎるかもしれない

英検は旺文社が主催している試験なので、つまり、この本は公式のリスニング教材なわけです。しかし、この本が発行されたのは2006年で、それ以来改訂がされていません。1級の受験者が少ないために、会社が教材の作成にあまり力を入れていない感じがします。ただし受験者にとってみれば、教材の絶対量が少ないため、これだけ古い本も利用せざるを得ない、という構造になっていると思います(つまり未だに売れている。

問題の質は悪くないと思います。やって損にはならない。リスニングの出題傾向も、そこまで時代によって変わっていないと思います。実際の問題をたくさんこなしたい人にはおすすめです。私も、この本を1級の試験日まで間隔を開けて、何度も繰り返しこなしました。

カテゴリー リーディング

悪くはないが、古すぎるかもしれない(2回目

上のリスニング教材と同じく、旺文社から出ているほぼ公式問題集。そしてこれもまた、2007年から改訂がされていません。結局、英語の問題は時間の経過でそれほど陳腐化しないので、問題は無いのかもしれません。ただ、レイアウトなども古いままなので、少しは手を入れればいいのになぁ、と思います。

英語の書籍はこういうケースが結構有って、古いベストセラーが特に改訂もされず放置されて、それでも地道に売れ続けている、というものがあります。気にならないならば買ってもいいし、でも、新しい本でもいいものがたくさん出ています。とはいえ、「公式」という看板は強いですよね……。

英語学習5年目 ここまで

5年目はTOEIC学習に区切りをつけて、英検1級の勉強を始めました。英検1級の教材や出題範囲に一通り触れた後、これは先が長いなぁ、という印象を持ちました。ネットで見た所、英検準1級から1級までに必要な勉強時間は、1000時間以内と言っている記事が多かったです。英検準1級をTOEICに換算すると、800点ぐらいらしいです。だとすると900点→英検1級はそんなに時間はかからないはず……なのですが。

語彙の習得だけ考えても、私の場合は相当な長期コースになる予感がしました。実際に、合格までに約3年かかりました。1次試験は余裕がありましたが、2次はギリギリでした。ということで、これも人それぞれだなぁ、と思います。勉強時間は私もすごく気になっていたデータなのですが、他人と比較してもあまり意味がない、ということも頭に入れておく必要があると思います。毎日勉強していれば、いつか合格に届くのは間違い無いです。