一日3時間・やり直し英語学習の記録 6年目

英語学習の記録 6年目

長期戦を覚悟して、英検1級の勉強を続けています。とにかく15000語をクリアしてから、次の段階に進もうと思っていました。結果的に英作文とスピーキングは7年目に持ち越しになりました。ということで、6年目は語彙の勉強に重点を置き、リーディングとリスニングを補助的にやる、という形をずっと続けました。

割と変化のない単調な学習スタイルが続くのですが、モチベーションは維持できていました。学習が習慣化していたのが大きいと思います。あとは、単純に英語力が上がっていて、勉強そのもののストレスがだいぶ減ってきました。勉強を続けるのは未だに辛いけど、楽しめる部分も増えている感じです。ようやく趣味として英語をやっている、という実感も出てきました。とはいえ、勉強したくねー、という日も多かったですけど。

カテゴリー 語彙

すぐに、どんどん忘れていく

この本は私が学習初期に非常に参考にさせて頂いた、「英語上達完全マップを10ヶ月やってみた」の管理人の方の著書です。svl12000語をやった後は、その後の本が公式には存在していませんでした。しかし、英検1級のためには15000語をカバーしたい。そんな人のために、この本を作ってくださっています。ちなみに、このシリーズはあと8冊続いていて、35000語までカバーしています(笑。

ほとんどが未知の単語です。暗記するのは容易ではない。相変わらず私はアナログな紙の単語帳で覚えることにしましたが、本当に時間がかかりました。結局、学習7年目の半ばまで、15000語を一通りやるのに費やしています(覚えたとは言っていない。単語の暗記に関しては別にまとめる予定ですが、語呂合わせや接頭語、語源などを駆使してなんとか覚えていきました。

暗記することはもう慣れたので、そこまでストレスでは無かったですが、忘れるスピードが早く、脳になかなか定着しないのがしんどかったです。気長にがんばりましょう……。

カテゴリー リスニング

旺文社も見習って欲しいクオリティの高さ

古めかしい旺文社の参考書をこなしたあとで、次にやるものを探していました。基本的に英検1級の教材は限られており、準1級まではあるのに1級は扱っていない、というシリーズも多いです。その中で、ジャパンタイムズを発行している会社が、素晴らしい本を出してくださっていました。

問題の質が高いですし、レイアウトも素晴らしい。本の装丁は学習者のモチベーションに結構影響を与えると思います。旺文社も見習って欲しい。ダウンロード出来る音声も、クオリティが高く、満足度が高かったです。試験日まで繰り返し利用しました。

カテゴリー リーディング

軽く読むのにちょうど良い感じです。

そもそも英検1級のリーディング教材が少ないので、コレというものを見つけるのに非常に苦労しました。その中でも、この本はシリーズで出ていることもあり、便利に使えました。私のレベルにもちょうど良かったです。本書によれば、ターゲットにしている読者はTOEIC800~900点で、英検1級のリーディングよりはやや易しいと思います。英文に対する解説が充実しているうえに、興味深い記事が多くて楽しめました。

このシリーズはかなり昔から発行されているので、直近の本でなければ、中古で安く手に入るのもありがたいポイントです。アマゾンや楽天の中古をさがすか、一冊読んでみて、気に入ったらブックオフオンラインでまとめ買いするのもいいかもしれません。ブックオフオンラインだと送料が安く済むのでおすすめです。ただ、本の状態が良くないものも混ざっているときがありました(実際、何回か返品をしたことがあります。フリマアプリでも、古いシリーズなら安く出品されています。

カテゴリー リスニング

古い本ですが、充実した内容です。

NHKラジオのビジネス英会話をまとめた本です。前回、2016年に発行されたものをやってみて、非常に満足度が高かったので他の本もやってみることにしました。ただ、この本はだいぶ古くて2005年発行です(放送時期は2002年度のもの。テーマとしてアメリカのビジネスシーンを扱っているので、時事問題的なものも扱われており、そこはさすがにギャップを感じます。ただ、アメリカの同時多発テロの傷跡、のような話題もあって、読み物としても非常に興味深かったです。

英語の勉強としても、20年ほどではそこまで言葉は変わらないので、有用性は損なわれていないと思います。ただし、IT関連の用語などは、懐かしさを感じさせる話題も多かったです。とにかくクオリティは折り紙付きなのでオススメです。具体的な勉強方法としては、まずは普通にリスニング→解説と訳文を見て、原文を見ながらリスニング→もう一度リスニングということを延々と繰り返しました。単純ですが効果があります。

ちなみに、欲しい方は中古で手に入れることになると思うのですが、サイトや時期によって値段がだいぶ異なるので、しっかりと比較してから買うようにしてください。フリマアプリでも安く出ているときがあります。

カテゴリー リーディング

リーディングの難易度に疑問を持ち始めた一冊(あまりオススメではない)

このシリーズはTOEICの教材でお世話になっており、親しみがありました。そこで、シリーズ中でも最も難しいというこの本を試してみました。英検1級向け、と帯にも書いてあります。

たしかにかなり難易度は高いです。単語も英検1級レベルというのにふさわしいと思います。また、TOEIC学習者の方は、900点後半を目指すのでなければ、あえてこの本はやらなくてもいいと思います。ちょっと難しすぎるかもしれない。

というよりも……難易度の高い文章を集めるために、読みづらい「悪文」を採用していないか? と邪推してしまいました。学習者の私が、専門家が作った本に文句をつけるのはおこがましいとは思います。ただ、「主張が明確では無い文章」とか「専門用語を羅列しただけの整理されていない文章」がこの本には含まれていると思います。この本には英文が43本入っているのですが、それぞれの文章のクオリティにかなりバラツキがあります。

それらが悪文である、と決めつけるには、現状では私の英語力は全く足りていません。ただ、難易度が高いけれど読みやすい文章が存在する一方で、訳文を読んでも何を言っているのか分からない、というものが結構ありました。これは私の英語力がもっと上がったときに、もう一度冷静に分析してみたいと思っています。

つまり……この本はあまりオススメではないです。英語力が足りなくて読めない、というのとは別のストレス、だったと思うんだけどなぁ。

カテゴリー リーディング

格調高い文章を、日本語と英語の両方で読めます

リーディングの勉強のためには当然、英文を大量に読む必要があります。ただ、その英文に対する日本語訳が無いと、文法的に正しく意味が掴めたのか、分からないときが多々あります。結果としてストレスも溜まります。つまり、ただ英語の小説を多読しているだけでは、勉強の効率が良くない。とはいえ、小説の対訳本(学習用)は値段が高価ですし数も少ない。そこで見つけたのがこの本です。

朝日新聞のコラムが英文に翻訳されているのですが、素人目にも良い文章だということが分かります。結構意訳されてはいるのですが、文章が上手な人が翻訳したんだろうなぁ、という印象があります。だからこそ勉強にもなる。ちょっと美文すぎて、英検1級とかTOEICのリーディングとは畑が違う感じもあります。でも、難易度の高い文章が楽しく読めるので、非常にオススメです。難単語の脚注もある。

このシリーズは相当昔から発行されているようで、少し前の本ならば中古で安く手に入るのも有り難いです。需要で考えたら、あまり売れていないのかもしれませんが、ぜひともずっと続いてほしい本です。

英語学習6年目 ここまで

果てしない単語学習を続けながら、リーディングとリスニングを少しずつこなす毎日でした。先が長いなぁ、と思いながらやっていましたが、モチベーションは割と維持できていました。油断をするとサボりたい気持ちも出来てきますが、ここらへんで完全に英語学習が生活の一部になっていたと思います。試験という目標があるので、一定の緊張感も保てたのが良かったと思います。

受験勉強とは違って、学習を続けるためのプレッシャーは、自分の気持ち次第というところがあります。サボるのか厳しくするのかは自由なので、大人の学習者にとってはそれが諸刃の剣、という感じが常にあります。バランスが難しい所です。