【注意するポイントは3つ】オンライン英会話での先生の選び方

良い先生に当たるためには運の要素も大きいけれど

私はいままで、メジャーな格安オンライン英会話サービスを、3つ使った経験があります。その3つとはネイティブキャンプDMM英会話、そしてレアジョブです。毎日25分の授業を受けるコースを利用する場合、これらの3つの会社が、ほぼ最低料金で提供してくれています。提供するサービスや教材の種類、予約システムなどはそれぞれ特色があります。それは以前にまとめたので、よろしければそちらもご覧ください。

オンライン英会話のサービスを選ぶときに、先生の質を気にするかたも結構いると思います。ただ、これら3つの会社は格安でサービスを提供しているために、先生の質にはそれほど大きな差は無いと思います。しいて言えば、会社が先生方に設定しているルールによって、授業スタイルに差があるという感じです。

良い先生に当たるためには運の要素もからみます。どのサービスも、先生を選ぶ画面で、5点満点で先生に評価がついています。ですので、この点数が5点に近ければ、良い先生であろうことは予測できます。ただ、これらの点数は生徒からのフィードバックがもとになっています。ですので、かなり主観的な評価になりますし、生徒のレベルや授業に求めるものも多種多様なわけで、この点数だけで先生の良さを評価するのは、だいぶ短絡的な感じがします。

たしかに、5点に近い4.8~4.9の先生を選んで、残念な結果になったケースはありませんでした。このぐらいの点数の先生は、だいたい知識も豊富だし、教え方も上手なケースが多いです。ですが、そのような先生は人気も高いので、既に予約が埋まっていたりして、選べないケースも多いです。

私はネイティブキャンプの利用が一番長いのですが、そこでは予約が有料だったので、ほとんど予約システムは利用しませんでした。また他のサービスで予約するとしても、先々まで予定を入れてしまうと、その予定に合わせて自分のスケジュールを変更しなければならなくなります。ですので、私は基本的に今まで、一期一会のような感じで先生を選んできました(多くても同じ先生に3回ぐらいしか教わっていない)。

毎日、25分で一コマの授業を取ってきて、約一年が経過しました。よって、今まで300人以上の先生に教えて頂いたことになります。それはつまり、先生を選ぶ機会も300回以上あったわけです。結果として、私なりの先生を選ぶためのノウハウのようなものが出来ていますので、それを今回はご紹介したいと思います。

ちなみに、3つのサービスとも、先生の評価は5点満点で表示されているのですが、普通に授業をしていれば、4点未満になることはなかなかないと思います(生徒が3点以下をつけるのはまれ)。つまり、4点未満だと、何らかの問題がある先生、と考えたほうが良いです。例えば、明らかにやる気がないとか、極端に通信状態が悪いとかの理由で、点数が4点未満になっていると思われます。

ですので、現実的な点数の見方としては、

点数先生のグレード
4.8~4.9凄く良い先生(知識が豊富で教え方も上手)
4.6~4.7良い先生
4.3~4.5普通の先生
4.0~4.2イマイチな先生
4点未満なんらかの問題があるかもしれない先生

ぐらいで見ると良いと思います。ただし、この点数はあくまでも目安です。これだけで先生の良さを表すには限界がありますし、生徒の主観によって、理不尽に点数が引かれているケースもあります。逆に、愛想が良かったり褒め上手な先生は、授業内容はイマイチでも高得点になっているケースがわりにあります(生徒受けが良い先生)。

先生を選ぶときに私が気にしているポイント3つ

先生のレビューは点数だけじゃなくて、生徒のコメントも読んだ方が良い

これは少し手間なのですが、先生に対する生徒のレビューを読むと、自分との相性が分かるときがあるのでおススメです。例えば、4.8の高得点の先生だったとして、生徒のレビューで「細かく注意してくれて勉強になりました」とか「知識の豊富な先生で、指摘が的確です」のようなコメントがあった場合、私は警戒します。なぜかというと、これはミスに厳しい先生の可能性があるからです。

もちろん、そのような先生を望んでいるならば、問題はありません。ただ私の場合、そういう立派な先生に当たると、ダメ出しをされることで、学習のモチベーションが奪われてしまうことがあります。それよりは、多少授業がぬるい感じでも、褒めてくれる先生の方を選びたいです。

という感じで、自分との相性によって、4.8の先生でも避けたいケースがあるわけです。逆のケースも当然考えられます。例えば、4.3点の先生の評価欄で、生徒のコメントが「おしゃべりに夢中になって授業が進まなかった」とか「私の話をあまり聞いてくれませんでした」みたいな感じだった場合、私は結構大丈夫かも、と思います。

なぜなら、私は授業で雑談をするのが好きなので、脇道にそれるのは大歓迎だからです。経験上、おしゃべり好きな先生でも、こちらも積極的に話そうとすれば、基本的には生徒を優先してくれます。ですので、この先生を選んだ場合、楽しい授業になる可能性があると私は思うわけです。

結局は博打要素がかなりあって、外すことも多いのですが、少なくとも私の場合は、厳しすぎる先生から逃れるために、コメント欄がかなり役立っています。ちなみに、中東とインドの先生は高得点かつ厳しい先生が多かったので、個人的に要注意でした(ネイティブキャンプの場合)。

先生の愛想の良さフレンドリーさ、というのは、オンライン英会話を楽しく続けるための、重要な要素だと思います。ただ、厳しくて優秀な先生には、いくら愛想が悪くても、なかなか生徒は低得点を付けにくいようです。これは生徒が真面目な日本人だから、という特徴が出ている感じもします。

疲れている先生をなるべく選ばないようにする

先生の予約画面を見ると、それぞれの先生の、直近のスケジュールを見ることが出来ます。すると、先生が私の授業の前に、どれだけ授業をこなしてきたのかを、確認することが出来ます。例えば、私がある先生の20:00からの授業を取ろうと思ったとします。しかし、その先生がお昼ぐらいから、ぶっ続けで授業をやっている、みたいなケースがあります。

そのような場合、高得点の先生を選んだとしても、先生の疲れがこちらに伝わって来ることがあります。そして、授業がまるで作業のように進められることもありました。「今日はほんと疲れたわー」と授業の冒頭に発言した先生もいて、ちょっと笑ってしまったこともあります。フィリピンの先生のこういうオープンな感じは、凄い好きなんですけどね。

日本人の感覚で行くと、高得点の先生ならクオリティを保ってくれるはず、という期待があると思います。ただ、格安のオンライン英会話だと、先生方はそこまでプロフェッショナルな感じではありません。私はその緩さも好きなのですが、疲れている先生に当たると、ほとんどデメリットしかありません。ですので、選べるならば、仕事を始めたばかりのフレッシュな先生とか、スケジュール上に、しっかりと休憩時間を設けている先生を選んだ方が良いです。

学費を稼ぐために、びっちりスケジュールを入れている若い先生とか、家族のために休みなく働いている、お母さん先生とかもいます(主にフィリピンの先生)。そういう先生を疲れているタイミングで選んでしまうと、こちらが「お疲れ様です」と言いたくなるほど、消耗した顔を拝見することになるので、先生のスケジュールは要チェックです。

教材に合わせて先生を選ぶと、会話が弾みやすい

これは私が雑談を好むという理由もあるのですが、同世代の先生を選んだ方が、基本的には話が弾みやすいです。昔の映画とか、ゲームの話になったときに、若い人とお年寄りには全く話が通じない、ということがあります。

また、例えばスポーツとか、テクノロジー系のニュース記事を教材にする場合、男性の先生の方が興味を持って教えてくれるケースが多いです。逆に言えば、家族とか食文化の話題ならば女性の先生の方が、男性より断然詳しかったりします。

先生の国籍も、教材によっては話の進み具合に影響を与えます。例えば、経済問題トルコの先生と話題にしたときには、かなり密度の濃い授業を受けることが出来ました。というのも、現在、トルコはものすごいインフレになっており、先生がそれを肌で感じています。ですので、かなり熱の入った授業を受けることができました。

ただし、セルビアの男性はスポーツが大好きすぎるので、スポーツの話題はオススメしません。授業していることを忘れるレベルで、熱狂して話す先生に何人か遭遇しました。スポーツでいえば、フィリピンはバスケが人気なので、日本人以上にNBAの日本人プレイヤーについて詳しい人もいます。そういう場合、非常に楽しく話を進めることが出来ました。

ちなみに、フィリピンは最近、大統領選挙があったので、政治の話題も盛り上がるトピックでした。難しそうに見えるトピックですが、こちらが少しでも興味を持って質問すれば、先生方も熱心に答えてくれて盛り上がりやすいです。あと、アフリカの先生は博識な人が多くて「岸田政権についてどう思うか? 移民を受け入れると思うか?」などと聞かれて、タジタジとなったこともあります。

という感じで、自分の選んだ教材によって、先生を選ぶのも重要だと思います。私は「デイリーニュース」という、時事問題を、先生とディスカッションする教材を主に使っています(だいたいどこのサービスにもある)。先生方も、興味のあるジャンルの方が授業はやりやすいようなので、結果として、楽しい授業になりやすいと思います。

違う文化の、様々な人と話すのが単純に面白い

実りのある授業にするために、私なりに先生を選ぶ基準が、少しづつ作られていきました。ただ、授業が面白くなるかどうかは、先生だけではなくて、生徒の積極性にもかかっていると思います。不機嫌そうな先生疲れている先生に当たってしまっても、なんとか笑わせようとするぐらいの意気込みがあると、授業が面白くなりやすいです(難易度高めですが)。

また、たまには完全にランダムで先生を選ぶのもアリです。土日祝日は先生が取りにくいので、普段は選ばないような先生にお願いすることもあります。例えば最近、ポーランドの20歳の女性で、写真が眠そうな先生を選びました(他に選択肢が無かった)。そうしたら、近々日本に留学予定ということで、めちゃくちゃ話が盛り上がりました。しかも英語力もかなり高い先生でした。ということもあるので、一期一会を楽しめるのも、オンライン英会話の醍醐味だいごみだと思います。

もし今まで、オンライン英会話をやったことが無い場合、始めるまではかなり勇気がいると思います。ただ、私のように毎回先生を変えるようにすれば、なんのあとくされもなく、毎回を授業を受けることが出来ます。旅の恥はかき捨て、という感じで思い切って挑戦してみると、意外に楽しめるかもしれません。