試して分かった:レアジョブとネイティブキャンプの違い(料金・先生・システム)

10月1日以降、レアジョブが大幅に値上げをしました(6380円→7980円)。レビューは値上げ前のものになります。料金の変更に伴って、サービスの内容も変わったようです。

主な追加点(公式メールより引用)

・学習の悩み解消のための日本人講師による学習相談とレッスン(月一回)
・レッスン前に発話の予習がアプリでできる「ソロトレ」(初中級者向け)
・レッスン後に復習に利用できる自動録音機能

ということで、私は上記の追加要素を経験していません。ただ、個人的に、オンライン英会話の予習復習に、時間をあまりかけない方針を取っています。

また、レアジョブでは、日本人講師の学習相談はもともと3か月に一回、無料で受けられるサービスでした。それが値上げ後は、月に一回受けられるようになるようです。

オンライン英会話を学習の中心に置いている方には、レアジョブ内で学習が完結しやすくなるので、メリットになるかもしれません。ただ、私個人は、今回のシステム変更にはあまり魅力を感じませんでした。やはり、月額料金は大きな要素だと思います。

ちなみに、DMM英会話は標準で授業の録音機能があります。教材も、ネイティブキャンプとDMMキャンプが非常に充実しているのですが、両社は最安値を維持しています。ということで、各社の無料体験を通して、サービスがご自分に適しているか、事前によく確かめる事をお勧めします。

以下はレアジョブ値上げ前のレビューです(利用料金だけ更新してあります)。

一応これで、メジャーな3つのサービスを経験したことになる

前回、ネイティブキャンプDMM英会話を比較しました。それぞれ値段は同じですが細かな違いが結構あるなー、という印象でした。

今後、オンライン英会話はずっと続けていく予定なので、この際、他のオンライン英会話も一通り試してみようと思っています。私の場合、基本的には料金の安さを優先しているので、だいたい最安あたりのサービスを、順次試して行く予定です。

というわけで今回は、レアジョブを約一か月試したのでレビューをしたいと思います。

やはり、他のサービスと結構違いがあった

ネイティブキャンプレアジョブ
料金(毎日コース)7980円(税込み)6380円(税込み)
教材○良い△普通
先生の雰囲気フレンドリーかなり先生っぽい
予約システム予約なしでいつでも行ける
予約する場合は有料
(100円~) 
5分以上前に要予約
予約無料
通信品質○良い◎とても良い
授業回数無制限一日25分
オススメする対象者ややラフでもOKな人
英会話エンジョイ勢
しっかり先生に教わりたい人   
試験目的の人
料金は2022年10月現在(キャンペーン含まず)

料金はほぼ同じだが、先生のクオリティはやや他社を上回るかも

値段は横並びになっています。他の2社とほとんど料金は同じです。一方で、先生のクオリティちょっとだけ良い印象を受けました。先生の選考基準が厳しくて、良い先生を集められているのかもしれません。ただ、料金は同じなので、そこまでの差は出せないはずです。では何が違うのか。なぜ、クオリティが高く感じるのか。

恐らくですが、先生方が従わなければならないルールがたくさんあるようです。直接本人たちに聞いたわけではないのですが、明らかに、先生方が決まった形に従って授業を進めようとしています。そのため、授業がかなりシステム化されている印象を受けました。

ルールを厳しくすると、先生のフレンドリーさが失われるようなデメリットもあると思います。ただ、その厳しいルールのおかげで、毎回安定した授業を受けることが出来たような気がします。そういう意味では、授業の雰囲気はネイティブキャンプの対極にある感じでした。DMM英会話もややシステム化されている印象を受けたのですが、レアジョブはさらに、授業っぽい授業になりやすいです。

ですので、これは他のオンラインサービスと比較するための、大きな要素になると思います。具体的にいうと、すべての先生が礼儀正しく、あまり友達のようには接してくれません。また、授業の内容について、少し厳しめの突っ込みが入る印象もありました。それと、授業の終わりには必ず総括のパートがあり、発音、文法、語彙などの項目で評価をしてくれます。

料金は安いのに、これだけの特徴を出しているのはなかなか凄いと思います。先生方が授業の進行を常に意識しているため、「しっかりと授業を受けた」という印象は、他のサービスより得やすいと思います。

一方で、デイリーニュースの教材がやや残念

ただ、教材に関しては、ネイティブキャンプ、DMM英会話より少し劣るように感じました。私は「デイリーニュース」という、時事問題を先生とディスカッションする教材をメインに使っています。この教材は、他のオンライン英会話にも同様のものがあるので、比較がしやすいです。これをメイン教材にしている学習者も多いはずです。

レアジョブの教材に特別悪い点はないのですが、他の2社の「デイリーニュース」の教材がかなり良くできているので、少し見劣りする印象でした。具体的にいうと、レアジョブの「デイリーニュース」では、ニュース教材のレベル分けが明確にされていません。基本的に、上級者向けという感じの位置づけのようで、教材のレベルは比較的高い物が中心です。

他の2つのサービスだと、初・中級者向けの「デイリーニュース」教材も用意されていて、トピックも、よりバラエティに富んでいました。ですので、その日の気分で、レベルやトピックがいろいろ選べる楽しさがありました。レアジョブも一応、過去のニュースが選べるのですが、少し探しにくい印象です(ジャンル分けも無い)。

予約システムはDMMと似ているが、24時間ではない

予約システムはDMM英会話と似ていて、授業を5分以上前に予約する必要があります(授業の開始時刻の関係上、実際は30分以上待つケースが多くなる)。前回のレビューでも書いたのですが、この予約システムは少し面倒なものの、デメリットだけではありません。例えば1時間先ぐらいに予約を取って、それまでの時間に予習をすると、学習の効率が非常に高まると思います。

デイリーニュースの素材が見劣りする、と書いたのですが、授業が充実するかどうかは、むしろ、この授業前の予習にかかっているとも言えます。いくら素材がふんだんにあっても、予習を全くしていないと、質問に対してうまく答えられなかったりします。ですので、予約システムをうまく利用して、予習時間をいくらか確保するのがオススメです。

あと、これは明らかなデメリットですが、サービスが24時間利用可能ではありません。ネイティブキャンプとDMM英会話は、メンテナンスの時間帯を除けば、24時間いつでもサービスが受けられます。一方で、レアジョブは深夜の1時から午前6時までサービスが受けられません。私は結構生活が不規則なので、深夜の時間帯に授業が受けられないのが、不便に感じるときがありました。人によっては、この点もサービスを選ぶ際の、大きな要素になりうると思います。

通信状態はだいたいOK

サービスを受けた一か月の間、通信障害で授業が受けられなかったのは、一回だけでした。先生の周囲が真っ暗になったので、恐らく停電が起きたのではないかと思います(フィリピンではよくある)。こればっかりは、どこのサービスでも起きることだと思います。ただ、通信障害を報告すれば、代わりの授業を保証してもらえるので、大きな問題ではないと思います。

また、音声の品質も完全に安定しているわけではありませんでした(レアジョブに限らずだが)。聞き取りにくい授業も一か月で3回ぐらいありました。ですので、隙間時間に確実に授業を受けたい、などの要望がある場合、他のサービスを検討する要素にはなりうると思います(恐らく料金は上がる)。

ややデメリットもあるが、かっちりした授業は価値がある

レアジョブを始めた当初は、あまりに先生がしっかりしているので、プレッシャーを感じることもありました。それで、モチベーションが下がるかな、と思ったのですが、そうでもなかったです。続けるうちに、だんだんとそのスタイルに慣れていき、先生方のしっかり教えてくれようとする姿勢に、励まされることも多かったです。

私はネイティブキャンプ歴が比較的長かったので、フレンドリーな先生との会話を結構楽しんできました。例えば「デイリーニュース」の授業を取ったとしても、話がそれて雑談になってしまう時があります。それはそれで、別に楽しいから良いと思っていますが、レアジョブの授業を経験して少し意識が変わりました。

先生に少し厳しさがあった方が、学習効率が高まるだろうな、と今では感じています。他のサービスの先生が怠けているわけではありませんが、フィリピン人の先生は、基本的にのほほんとした人が多いです。そのため、授業が単調だったり、いい加減なものになってしまうこともあります。ですので、恐らくレアジョブはそれを避けるため、かなり先生にルールを課しているのだと思います。

おかげで、授業中に文法や発音の間違いなどに、かなり気を配ってもらっている印象がありました。そういった授業の雰囲気が気に入って、レアジョブが一番合うと感じる人も多いのではないかと思います。

最初はそれほど差はないだろうと思っていたのですが、3つのオンライン英会話を試してみて、それぞれに特徴があることが分かりました。加えて、個人の需要や相性によって、メリットとデメリットが異なってくると思います。ですので、ちょっと面倒かもしれませんが、複数のサービスを試してみるのもいいと思います。無料のお試し期間もあるので、ぜひ検討してみてください。