前回とあまり印象が変わらないので、かなり不安です
本日(2024年3月3日)に英検1級の2次試験を受けてきたので、記憶が鮮明なうちに感想を残して置きたいと思います。合格発表は3月12日ですが、今回も厳しいかもしれません。前回自信満々で不合格になったので、それがトラウマになっているという事もあります。
最初に内容を箇条書きします。
受験は3回目なので、あまり緊張せずに済んだ(どうとでもなれの境地)
早めに会場入りしたおかげで、待ち時間が少なくて良かった
ショートスピーチのトピックに対して、二つの理由をすぐに思いつけた
ほとんど沈黙なく、ずっとしゃべり続けられた
前回の受験内容(不合格の回)と、あまり印象が変わらないので不安
質疑応答で大きなミスが一つあった
発音と会話のスピード、声のボリュームに注意を払ったつもりだが、まだまだ改善の余地あり
今回は暗唱をメインに取り組んだが、これが精神安定剤として作用した
という感じです。前回とかなり内容が似通っています。
私の課題である発音に関して、試験直前まで強く意識していましたが、いざ試験が始まると他の要素に気が行ってしまいました。ただ、毎日暗唱をしていたので、それが発音の底上げになっていると思いたいです。
ショートスピーチは結構上手く行ったのですが、前回はその感覚で5点だったので、まったく安心できません。質疑応答で大きなミスが一つ。文法とボキャブラリーはまあまあ。発音は自分では客観的に評価できません。あー、恐ろしい。
会場入り→試験開始までの大体の様子
試験会場の集合時間が12時50分だったのですが、早めに行けば待ち時間が短くて済みます。という事で、12時20分ぐらいに試験会場の専門学校に到着して、会場入りしました。
待合室になっていた教室に、すでに20人以上の受験者がいたので、もっと早く来ても会場に入れてもらえたようです。ただ、早く入れてもらえるかどうかは試験会場によるらしいので、その点はご注意ください。
会場の入り口で受験票のチェックがあり、スマートホンは電源を切って専用の袋に入れることになります。試験が終わるまで、基本的にはその袋をずっと首から下げていなければいけないので、ご注意ください。軽いスマホを一台持って行くのが理想的だと思います。
ということで、会場入りしたらスマホは使えないので、順番待ちをしている時用に、参考書を用意しておくと良いと思います。
上記の本が大定番だとは思いますが、結構分厚くて重いです。もっと軽くて小さい本の方がよいかもしれません。英検「準1級」の英作文対策の本は、難しい言葉が少なめなのと、文章が短めです。1級の面接対策としてレベルがちょうど良いと思います。ただ、この本も結構大きいので、本を分割するか、抜粋してメモを作るのが良いかも。
試験が始まる前に面接カードに名前と生年月日、受験番号などを記入します。そのカードを二人の面接官に渡す必要があるため、2枚の面接カードに同じことを記入します(ちょっと面倒くさい)。それが終わったら、試験が始まるまで待機です。頭の中で暗唱をしたり、トイレに行ったりしました。
午後1時ぐらいから試験が開始されて、6人づつ面接会場へ移動する事になりました。私は席順が25番目ぐらいだったので、5ターン目ぐらいに面接会場に移動しました。それがだいたい午後1時15分くらい。時間に余裕があれば、早めに会場入りするのはおススメです。緊張する待ち時間を減らすことが出来ます。
面接会場の教室の前で、受験者は2人づつ順番待ちをします。そして午後1時25分くらいに私の名前が呼ばれて、試験が開始されました。
先に書きますが、面接の所要時間が約10分。ですので、試験が終わったのが午後1時35分くらいで、会場の外に出たのが1時40分ぐらいです。12時20分に試験会場に入ったので、トータルで約1時間20分(80分)でした(前回とほぼ同じ)。1次試験やTOEICより短いですし、実際の面接は10分しかないのですが、疲労感は結構ありました。前回は自信満々だったので解放感があったのですが、今回はガッカリ感やぐったり感がのしかかってきました。シンドイ。
試験開始~終了までの大体の様子
面接官は強そうな恰幅の良い、40代くらいの日本人女性と、こちらも40代くらいの恰幅の良い白人男性。日本人女性は有能な外資のキャリアウーマン風。白人男性は真面目な学校の先生みたいな感じ。ややお堅い印象でした。お互いに自己紹介をして(名前だけ)、試験が始まりました。
ここからの流れは良く知られているような内容で、特別なことはありませんでした。ですが、サンプルとして細かい情報があったほうが良いと思うので、覚えている事をなるべく書きます。
英語を併記してないのが申し訳ないですが(見にくくなりそうなので)、書いてある日本語以上にシンプルで単純な英語を使っています(面接官、私ともに)。文法と単語に関しては、「中学英語+アルファ」という感じの内容です。
だから簡単、という訳では決して無く、「中学英語+アルファ」を使って、言いたい事をしっかりと伝えるのは、かなり難しいと思います。そもそも、以下の内容を日本人が日本語でスラスラ言うのも、簡単では無くて結構訓練が必要なはずです。
試験開始
あなたについて少し話をしてください
私は今日ここに来れて嬉しいです。なぜなら、今は別の場所で暮らしていますが、この場所の近くで生まれ育ったからです。
趣味はどんな感じですか?
自転車に乗る事です。小さいころ、この町の川沿いを自転車で走ることが楽しかったです。
それではトピックの中から一つ選んでください。1分待ちます。
一分後
4番目の「人類は絶滅を免れる事が出来るだろうか」(Will the human race escape extinction?)」を選びました。
※お題は正確に覚えていないのですが、だいたいこんな内容でした。私は「科学技術」と「子供への教育」の2点で「絶滅を免れる事が出来る」という構成にしようと思ったので、これを選びました。
それでは2分間でスピーチをしてください。
私は人類はいくつかの理由で、絶滅を免れる事ができると考えています。
最初に、
世界にはたくさんの問題があり、悲観的な意見を持っている人がたくさんいます。例えば、年々環境問題は悪化しています。しかし、世界には将来性のある科学技術もたくさんあります。例えば、核融合発電は非常に魅力的です。もしこれが実現されれば、エネルギー問題は一瞬で解決するでしょう。結果として、環境問題についても状況がかなり改善されるはずです。
次に、
世界にある問題を解決する時に、教育の要素は非常に大切です。子供たちに十分な教育を与えることが出来れば、将来彼らが有能な科学者や研究者になって、問題を解決してくれるはずです。科学技術の発達によって、貧しい国の子供でも高い教育を受ける機会が増えています。インターネットを使って、それを実現する事ができるはずです。
以上の理由から、私は人類は多くの問題を改善できると信じています。
※ここでまだタイマーがならなかったので、5秒ほど沈黙。
男性試験官が「他になにかありますか?」と言ったので、
政府が十分なお金をこの分野に投資すべきだと思います。
と言っている間に2分のタイマーが鳴りました。
他に魅力のある科学技術はありますか?
AIの先生が人材不足を解消してくれると思います。それによって、貧しい国の教育もより充実するはずです。
インターネットの情報に頼る事には危険がありませんか?
確かに、SNSなどでは間違った情報がたくさんあります。ただ、例えば子供たちが小学校で、ネットの使い方について良く学んでいれば、上手にテクノロジーを使いこなすことが出来るはずです。
「institution」はどのような影響を及ぼすと思いますか?
※「institution」ってなんだろう。「設備・制度」だろうか?
政府がよりよい施設を作れば、子供たちが良い教育を受けられると思います。
いや、ちょっと意味がちがう……。
※institutionはなんらかのグループの事を言っているのか?
世界には悪意のある独裁者もいますので、それが悪い影響を及ぼす可能性もあります……。
※渋い顔
すみません、私は「institution」の意味が分かっていないかもしれません。
宗教的な団体が人々に大きな影響を及ぼすことがありますよね
確かに、例えば中東では宗教の力が強いので、子供の教育がかなり影響されると思います。ただ、これもネットを上手く使えば良い教育を受ける事ができるはずです。子供たちが偏見のない情報を得やすいと思います。
うーむ。(ちょっと渋い顔)
ここで4分経過のアラーム
それでは試験を終わります。トピックのカードを裏返してもとに戻してください。
ありがとうございました
「ショートスピーチ」はイントロ、理由1、理由2、結論、とよどみなく言えました。なるべく両方の試験官の顔を見て、じっくり話したつもりです。理由に関して、科学技術の話が教育問題に被っている点と、時間がやや短めに終わったのがやや気がかりです。これでまた5点とかだったらキツイ。
「質疑応答」は、「institution」でどれだけ減点になるのかが問題です。試験後に速攻で意味を調べたのですが、イマイチどういう意図で使われたのか分かりませんでした。リスニング力が足りなかった感じもあります。
「文法とボキャブラリー」は最低限と言う感じ。大きな間違いは犯していないハズ。
「発音」は、お願いだから6点以上ください! という感じです。
最後に、2次試験対策として、今回私が取り組んだ学習方法について少しご紹介します。
今回は暗唱メインで対策をしました(わりと良かったと思う)
以前の記事で、2次試験対策でスピーチの暗唱をしている、という話を書きました。
最近、勉強のモチベーションが下がっていて、サボりがちだったのですが、暗唱のルーティンだけはほぼ続けることが出来ました。上記のリンクにある「JUN先生のnote」の9つのスピーチを毎日9個×3回ずつ、発音を確認しつつ続けました(トータルでだいたい45分かかる)。
実際のスピーチで使えた部分はほんの一部です。「thanks to the advancement of technologies(科学技術の発達のおかげで)」のような、私の好きなトピックに関する言葉は、頭に定着しやすかったです。ただ、それ以外はなかなか使う事は出来ません。それでも、9つのスピーチが頭の中にあるという事が、結構安心感につながりました。スピーチの構成が頭に叩き込まれましたし、恐らくですが、文法の安定感にもつながったと思います。
スピーチの暗唱の他に、予行練習として、過去問に対して独り言スピーチを繰り返しました。この時に、イントロ、理由①、理由②、結論の構成を守るように気を付けました。また、なるべく「for example」を使って例を入れるようにしました。さらに、ストップウォッチを使って、2分間の長さに慣れるようにしました。
この独り言スピーチを、2分間ちょうどで、構成も完璧に出来ることはなかなかありませんでした。ですので、本番前になっても全く安心感はありませんでした。でもやって良かったと感じています。次回も2次試験対策として、違う文章を10個ぐらい暗唱しようかと思っています。
あとは、アプリで発音と、AIの先生と会話をして質疑応答の練習をしました。いつも使っているelsa speakです。かなりおススメ。
ただ私の場合、アプリ上で発音が上手く行っても、本番になると、なかなかその成果が発揮できません。ですので、発音は先が長いと思います。AI英会話で「institution」は出てきませんでした……残念。今後も地道に勉強を続けたいと思います。
2次試験の結果は3月12日に出ます。もちろん合格していたら嬉しいですが、合否に関わらず、当分は英検1級を受験しつづけようと思っています。現状で、私の英語学習のペースメーカーとして、ちょうど良いと感じています。結構キツイですが、モチベーションを保つ為に、これぐらいのプレッシャーが必要だと思います。