アプリ「elsa speak」が独学者の発音学習の穴を埋めてくれるかもしれない

発音学習を改めてちゃんとやろうと思った理由

私は英検1級の2次試験(スピーキング)がマジでギリギリ合格でした。その主たる要因が発音で、10点満点中、5点という結果でした。これが結構悔しかったので、発音学習に力を入れて、近い将来リベンジを果たしたいと思っています。

ただ、独学者が発音学習をするとなると、結構選択肢が少ないです。その少ないうちの一つがオンライン英会話だと思うのですが、英検1級の2次試験対策で、私はオンライン英会話を半年以上すでに経験していました。そして、主にフィリピン人の先生の授業を受けて、発音も割と改善しているという自負がありました。実際、先生方が発音を褒めて下さる事も多かったです。では、何がまずかったのか

意味が伝わる」というレベルでは、私の発音は及第点を貰えていたのだと思います。英会話の時に、発音が悪すぎて先生に聞き返されたり、訂正されることもほぼありませんでした。しかし、英検の発音で点数を取るには、いわゆるネイティブっぽい発音が必要なのではないか、という風に私は思いました。

加えて、試験中はかなり緊張もしていて、発音にまったく配慮できていませんでした。今思えば、ベタベタな日本人発音になっていたような気もします。試験中にいくら焦っていたとしても、発音を安定させたい。そのためにはかなりの練習が必要になるだろう、とも思いました。ただ、それをどうやって実現するかが問題でした。

各所で絶賛されていたが、最初はその効果をやや疑っていた

最初はフォニックスを徹底的にやってみようかな、とか思ったのですが、ただ動画を見ながら練習するのでは、モチベーションの維持が難しそうだと思いました。色々と調べている中で、発音系の英語ユーチューバーの方が、「elsa speak」というアプリを試して「これはすごい!」という感じで絶賛していました

ところで、elsa speakは無料版もありますが、まともに使う場合はお金を払う必要があります。ですので、ちょっと心配がありました。英語学習系のブログでも絶賛している人が多いけれど、それはインストールさせるために言ってるんじゃないか、と疑っていました。それに、elsa speakが定期的にものすごい割引率のセールをしていて、それが怪しさに拍車をかけていました。

ただ、他に選択肢があまりないため、とりあえずやってみようと思い、無料版をインストールしてみました。少しやってみて、結構衝撃を受けました。AIの音声認識能力が素晴らしくて、私が少しでもごまかしたりして発音した部分に、しっかりダメだしをしてきます。ダメだしをされると、正解がもらえるまで、ゲーム感覚で延々とやってしまいます。これはモチベの維持にも良いかもしれない。そう思って、有料版を買うことにしました。ただし、有料版といっても、いくつか種類があります。

無料版0円
3か月1950円
1年5900円
永久パス54900円

結構高いな、と感じると思うのですが、実は頻繁に割引セールをやっているので、実際に払う金額はもっと低くなります。永久パスの54900円は、ほとんどハッタリのような金額設定で、アフィリエイトサイトから申し込むとたいてい、80%~85%オフで購入することが出来ます。その場合、だいたい1万円ぐらい払うことになります。

私の場合は、とりあえず3か月で始めてみました。無料版をやっているときに、母の日セールという謎の割引セールが来て、約半額の900円で申し込むことができました。その後も、謎のこじつけセールみたいなのがたくさん来ています(世界環境の日セールとか)。ですので、興味のある方は、まずはセールを利用して短い期間で試してみるのがおススメです。

内容は単純作業の繰り返しだが、やりこみがいがある

私はまだ約1か月しかやっていないので、徹底的なレビューは出来ません。ただ、現状でかなり良いと思っています。では具体的に、このelsa speakがどのようにすごいのか。AIの音声認識が優れている、と書きましたが、それが発音学習にどのように生かされているのか。

このアプリには様々なコースが用意されているのですが、とりあえず、そこはあまり深く考えなくていいと思います。基本的なシステムは非常に単純です。単語、短い文章、長い文章が画面に提示されて、その英文を、学習者はスマホに向かって読み上げることになります。実際の画面で説明します。

例文が出た後に、下の青いボタンを押して、音声入力(マイクに向かって発音)をします。

AIが発音を解析して、ダメ出しをしてきます。ちなみに80%以上が合格です。合格するまで何回でもチャレンジすることが出来ます。そして、例えば「influence」をタッチすると、その単語のどこがどのようにダメだったのか、細かく指摘してくれます。

そして個別に「influence」だけ練習したい場合は、

下の青いボタンから個別の練習に進むことが出来ます。

このようにして、個別の単語を納得の行くまで練習することができます。ある程度練習したら、また前の画面に戻って全体の発音にチャレンジ。

やっと80%超えることが出来ました。単語にもよるのですが、私はこの「a strong influence」で80%をクリアするまでに、5分以上かかっています。ひどい時は、一つの単語に15分とか、かかってしまう時もあります。この作業を延々と繰り返すのですが、感覚としては、ほとんど音ゲーとか、やりこみゲームの世界です。ムキになってやっていると、あっという間に一時間とか過ぎています。

やりすぎるのも良くないとは思いますが、英語学習にこんなに熱中出来ること自体、非常にありがたいことです。長い文章をパーフェクトに発音するのは、現在の私にとってはほぼムリゲーな感じです。ただ、単語レベルから完成させていけば、いつかは出来るようになるのでは、と思わせてくれます。そんな感じでモチベーションが上がって、毎日続けることが出来ています。

独学者が越えられなかった壁を、壊してくれるかもしれない

私は発音学習にかなり苦労してきました。独学者なので、チェックしてくれる先生がいない、というのが一番の障壁だったと思います。しかし、このelsa speakが発音をチェックしてくれるので、一つの光明が見えた気がします。

英語耳や、英語喉という有名な発音系の本を使っても、結局自己満足で終わっているのでは、という不安が付きまとっていました。ただ、このアプリがあれば、これらの本を参考書として有効活用することもできます。

例えば、私は /w/ の発音がかなり苦手で、アプリでここをダメ出しされることが多いです。その場合、アプリ上にも発音の仕方の説明は出てきますが、上記の参考書や、発音を教えてくれているブログ、YOUTUBEの動画も参考にすることができます。そしてそれらを参考にしつつ、またアプリに挑戦する、というサイクルで勉強を進めることが出来ます。おそらくこの形ならば、マンツーマンの授業に割と近い形で、もしくはそれ以上の効率の良さで、独学者も発音の学習が出来るのではないでしょうか。

それと私は以前から、英語学習を「やりこみゲーム」のように扱うことが出来れば、モチベーションの維持がしやすくなると思っています。このelsa speakはまさに、英語学習を「やりこみゲーム」にする優れた道具だと思いました。

ただ、やりこみ過ぎて、時間を持って行かれ過ぎないように気を付けてください。一つの単語の80%をクリアするために、例えば30分とか使うのは、さすがに効率が悪すぎます。その場合、70%で今回は良しとする、みたいな意識も必要かと思います。バランスよく日々の学習に組み込んで、徐々に発音が矯正されていく、というのが理想かと思います。

まだ私も始めたばかりですので、ある程度時間が経過したら、またレビューしたいと思います。AIの音声認識が凄いので、無料版をちょっとやってみるだけでも面白いですよ。点数が取れなくて、イライラすることもありますけど……(かなりある)。