elsa speakを約1年間(毎日20分)続けた現在の状態を説明します

時代に先駆けてAIを活用している素晴らしいアプリ

elsa speak(発音学習アプリ)を始めてから、約一年が経過しました。とりあえずの感想を短く最初にまとめると、

このアプリのおかげで発音がまともに勉強出来るようになり、とても助かっている。発音が得意になった、と言えるようなレベルには及んでいないが、基礎が固まりつつある。ミスが減ってきたおかげで、発音の練習をしていて楽しく感じる瞬間が増えてきた。

と言う感じです。このアプリについての詳しい説明は、以下の記事にあります。

それと今まで、このアプリを使っていて感じた事や、学習の進捗に関して定期的にレビューをしています。

上記の記事で何度も触れていますが、このアプリを使えば、独学者でも発音学習を効果的にすることができます。英語学習をしている方にとって、必須と言っても良いぐらいのアプリだと私は思っています。

語学とAIはめちゃくちゃ相性が良い

このアプリの登場以前は「自分の発音が正確かどうか」を知るためには、ネイティブや、発音の専門家にチェックしてもらうしか方法がありませんでした。実際にそれをやろうとすると、かなりのコストがかかってしまいます。ですので、本格的に発音学習に取り組める人は限られていました。

それが、このアプリを使えばかなりの低価格で、しかも恐らく、人間よりもはるかに正確に、発音を評価をしてもらえます。また、先生を予約する必要も無いので、時間と場所を選ばずに発音学習をすることが出来ます。自分の気分に合わせて、時間をかけて一つの単語に取り組む事も可能ですし、疲れたと感じた時点で、学習を切り上げるのも自由です。

AI(を利用したアプリ)を英語学習に使う場合の、主な利点を箇条書きにしてみます。

人間よりも正確に音を評価する(不正確な部分を細かく指摘できる)

低コストで利用できる

学習の時間と場所を選ばない

上記の3点で、AIの先生は人間をはるかに上回っています。そして、この利点は今後もより洗練されていくはずです。恐らく、これから語学の方法は大きく変わっていくはずです。例えば、義務教育での英語学習は、その大部分をAIに任せるようになるかもしれません。

最近私は、ChatGPTを利用した英会話学習用のアプリも使っています。

こちらの方も、人間相手のオンライン英会話と比べて、たくさんのメリットがあると感じています。先ほど述べたAIの利点(3点)は、そのまま英会話用のアプリにも適用できます。もちろん、生身の人間と会話をする利点もたくさんあります。ただ、「コミュニケーション」ではなくて「英語学習」に重点を置くならば、AIの先生を選択した方が色々とお得です。

elsa speakの学習過程をレビューしているように、英会話アプリも、今後定期的にレビューをしていく予定です。新しい技術を使った学習はかなり面白いです。現在の私の趣味は「英語学習」なのですが、これが今後「AIを使った英語学習」にシフトしていきそうな気もします。

ところでelsa speakのスコアは、2か月前から変化していない

前置きが長くなりましたが、1年間elsa speakを使ってどうだったのかという話をします。前回レビューをした2か月前の時点で、総合スコアが92%でした。そして現在のスコアが以下のようになっています。

全く同じ92%です。各項目の%は微妙に変化していますが、総合成績としては92%と93%の間をずっと行ったり来たりしています。これだと、全く上達していないように見えるかもしれません。実際、上達のスピードはかなり遅くなっている感覚があります。ただ、最近はこの%(総合スコア)をあまり気にしないで勉強を続けています。

恐らく90%代後半は、普通の学習者は目指さなくてもよい

恐らくですが、ネイティブではない英語学習者がこのアプリを使った場合、頭打ちになる数値がどこかにあると思います。参考になったのが以下のツイートです。

英語の発音で有名なyoutuberの「だいじろー」さんが、94%のスコアになっています(アセスメントテストなので、直接比較にはならないが)。ご本人がもっとスコアを意識して試せば、より高いスコアが出そうな気もします。ただ、だいじろーさんもおっしゃっているのですが、elsa speakで「流暢な英語」を話した場合、「不正確」だと判定されるケースも結構あるようです。

これは私も思い当たることがあります。elsa speakは判定が非常にシビアです。これは正確さを判定する意味では良い事ですが、同時に「正解の範囲が狭い」事を意味します。恐らくですが、ネイティブであったとしても、地方訛りが強い方の英語は「AIに正解と判定されない」ケースがかなり出るはずです。

以下の動画も参考になりました。

こちらは英語の講師の方で、かなり発音が良い方ですが、総合スコアが91%になっています。ここから考えるに、総合スコアで90%ぐらいのスコアが取れたならば、通常の学習者はとりあえずは満足しても良さそうです。

また、ネイティブの英語講師の方がアプリを試して、97%のスコアが出ている例も見かけました。ということで、90%代後半までには、かなり長い道のりがありそうです。もしくは、ノンネイティブには超えられない壁がある可能性もあります。

私は今後も当分、このアプリを使う予定ですが、アプリとの付き合い方や、発音の正確さに対する考え方を、少し変える必要があると思いました。つまり、

スコアにはそこまでこだわらない(85~90%ぐらい取れたらOKにして次に進む)

個別の単語(よく使う単語)で苦手な物を繰り返し練習して、精度を高める

一発目で90%以上が出せるように、発音の再現性高める(全体的に)

という所に、勉強のフォーカスを当てて行こうと思います。英検1級の2次試験に発音のカテゴリーがあるのですが、そこで高いスコアを取ることが、私の一つの目標になっています。上記の方針で勉強を続ければ、スピーキング全般の発音を、じわじわと改善出来るはずだと思っています。

基礎練習は慣れてくると楽しい

以前、「英語学習」を「剣道」の上達過程に例えた記事を書いたことがあります。

両者にはたくさんの共通点があるのですが、英語の「発音」は、剣道における「素振り」に該当すると思います。「素振り」は初心者から超上級者まで、ずっと大切な基礎の動作です。この練習は毎日繰り返しやることが推奨されています。

と言う感じで、ノンネイティブの英語学習者は「発音練習」を毎日やることで、たくさんのメリットを享受できるはずです。実際に「発音」の勉強はスピーキングだけではなく、リスニングにもかなり役立っています。

また、基礎の練習がルーティン化すると、毎日それをこなす事が気持ちよくなってくるものです。1年このアプリを続けて、私はこの基礎の動作(発音練習)に、かなり楽しさを感じるようになってきました。ですので、今後も毎日20分ほどの練習を続けて行こうと思います。そして、何か気付いたことがあったら、またレビューをしたいと思います。

ちなみに「発音学習」のジャンルだと、「elsa speak1強」の時代が長く続いている印象です。ただ今後、ChatGPTなどを有効活用した「発音学習アプリ」が出てきて、より発音学習が効果的に、楽しくやれるようになったら面白いと思っています。