英検1級の受験記録(2021年第3回)

一次試験の結果

リーディング 35/41

時間をかけていた語彙問題が22/25で、期待通りの点数が取れました。語彙問題の点数をこれ以上あげるには、句動詞の勉強をしなければならないと思います。句動詞とはつまり、catch up with(追いつく)みたいなやつですが、無数にあるので先が長い感じです。地道に覚えます。

長文問題は意味が取りきれませんでした。緊張していると、文章がより難しく見えます。経験を積むしか無いな、と思いました。もっと英文を読まなくては。

リスニング 25/27

問題の先読みが有効、ということをYOUTUBEで上級者の方が言っていて、その練習をしたのが大きかったです。音を聞く前に、ちょっとでも情報が頭に入っていると聞こえ方も変わってきます。あと、リスニングの選択肢の英文が分かりにくい時があるので、その意味でも先読みは有効です。

ライティング 30/32

これはちょっと驚きました。出来上がった作文はかなりシンプルだったので、及第点が取れていればいいかな、と思っていました。つまり7割ぐらい。結果は内容と構成が8/8で、語彙と文法が7/8でした。テーマが自分にとって書きやすかったので、ラッキーだったと思います。事前に自分で作っていた型に当てはめて、割りとスムーズに書けたので、時間も25分かからなかったです。今後難しいテーマに当たることもあるはずなので、作文の練習はしっかりやりたいと思います。

二次試験の結果

当日の様子

集合時間が12:50で、私は会場に12:30に到着したのですが、すでに受験者が30人ぐらい部屋にいました。自分の番が来るまで45分ぐらい待つことになったので、ドキドキタイムを減らすために、次はもう少し早く行こうと思います。この段階で参考書を読んでも頭に入らないので、じっと出番を待っていました。そしていざ本番。

知的な感じの初老の日本人男性と、中年の恰幅の良い白人の男性が試験官でした。おふたりとも、終始にこやかに対応してくださり、そのおかげで少し緊張がほぐれました。

自己紹介で趣味について聞かれ「小説を書いています」と言ったら「プロですか?」と日本人男性に聞かれる。いや、趣味について聞いたんだよね? アマチュアに決まってるじゃん、と思ったが「ただのアマチュアですよ」と笑顔で答える。小説が趣味っていうの、もう少し食いついてくれると思ったんだけどなー。いまいちな反応でした。では試験を始めましょう、となって、いざ開始。

ご注意:以下、スラスラと喋っているように表記していますが、実際はメチャクチャたどたどしく、ほとんど中学英語みたいな内容で喋っています。しかも発音も悪いです。内容のレベルは半額引きぐらいでお読み下さい。

ショートスピーチ

お題の紙を渡されて、ざっと見たところ、すべてのお題が難しく見える。お題の英文自体がやや難しく、読み解くのに苦労する。その中で「経済の悪化は今後も続くのか」と「製薬会社により厳しい規制を課すべきか」のどちらにしようか迷った。高齢化社会について練習をしていたので、それが経済の悪化に繋げられるかな、と思って前者を選ぶ。

高齢化社会が労働者不足を引き起こし経済が悪化する。特に日本ではそう。移民を受け入れるべきという意見もあるが、特に日本の田舎では文化の違いによって問題が多発するだろう。それを解決するには人々に教育を施す必要があるが、それには相当時間がかかる。よって、経済の悪化は止められない。が、理由その1。

理由その2を、なぜかロシアのウクライナ侵攻と絡めて話し始めてしまう。戦争は経済に悪影響、みたいな当たり前の話をする。しかも時間がすぐに足りなくなり、すごく薄い感じになってしまった。

インタラクション

ネイティブの試験官に、2つ目のトピックについてもう少し話してくださいと言われる。経済制裁などを各国が行っているが、プーチンとロシアの行動を止めるのには不十分で、これを解決するのは難しいと思います、と付け加えて言ったが、もっと長期的な展望などを含めて話すべきだったと思う。例えば、今後も似たような事が中国や北朝鮮によって起こされるリスクが有り、経済への悪影響が予想されるとか。

日本人の試験官に、現状を変えるにはどうすればよいか、と聞かれる。老人が政治に強い影響力を持っているので、日本の現状を変えることは難しい、と答えたが、あまり受けが良くなかった。

ネイティブの試験官に、経済発展のためには日本は英語教育を充実させる必要があるのではないか? と聞かれ、私もそうだと思う、しかし、英語教育の先生が不足しているのが問題で、もっと外国から招き入れるべきだと答える。こちらは納得してもらえた感じで、ネイティブは笑顔。

あとは、移民問題についてのアメリカとの比較、みたいな話題になり、なんとかかんとか答えるが、日本人の試験官の受けがイマイチな感じ。タイムアップ。

全体的な感想

基本的に試験官はとても優しくて、なんとかこちらの意見を引き出そうとしてくれていました。それにひっぱられて、最後まで話し続けられた感じです。

ショートスピーチは論点の2つ目がほとんど言えてないので、6点は納得です。インタラクションは、日本人の試験官がところどころ渋い顔をしていたので、7点もらえて有り難い感じ。語彙と文法はすごく基本的な物しか使えず、8点もらえたのが不思議な感じ。ただ、簡単なことしか言っていないので、致命的な間違いはしていないと思います。それが良かったのかも。そして発音。夢中になって話していたので、発音のことに気が回っていませんでした。というか、基本的に能力が足りていない、という事だと思います。しかし5点。くやしー。

合格はとても嬉しかったですが、ギリギリなのでまた次、もう少し点数が取れるように頑張ります。