英検1級2次試験(面接)で発音が10点中5点だった理由と、その対策を考える

ELSA Speak(発音学習アプリ)の成果を全く生かせなかった

先日受験をした英検1級の2次試験で、私は不合格になってしまいました。以下にその詳細があります。

二次試験は4つのカテゴリーで評価がされます。以下の4つのカテゴリーで、40点満点で7点平均ぐらい、28点以上を取るとだいたい合格すると言われています。私は今回24点でした。カッコ内の点数は項目別の今回の私の点数です。

SHORT SPEECH(ショートスピーチ)(5点/10点)

INTERACTION(質疑への応答)(7点/10点)

GRAMMAR AND VOCABULARY(文法と語彙)(7点/10点)

PRONUNCIATION(発音)(5点/10点)

ショートスピーチに関しては、恐らく「お題を正しく理解していない」みたいな根本的な失敗をしてしまったのだと思います。スピーチ自体はそれほど悪くなかったと思うので、次回はお題をしっかりと読み解くようにしたいと思います。

質疑応答と、文法・語彙の点数は納得です。次回はもう少し点数を取れる様に、勉強を続けます。

問題は発音です。私は「ELSA Speak」というアプリを使って、1年半以上練習を続けて来ました

アプリ内では90%以上の正確さで、ほとんどの単語が発音できるようになりました。しかし、今思い返すと、2次試験では発音の意識がすっかり抜け落ちていました。アプリで練習をする時と全く違った、日本語(日本人)っぽい発音をしてしまったような気がします

緊張もあったのですが、試験直前に「発音注意!」という意識を持てなかったのが非常に悔やまれます。というわけで、10点満点中5点という内容は納得です。次回の英検1級の試験で2次試験に進めたならば、まずは「アプリで練習をしている時と同じように発音する」という気持ちで挑もうと思います。

発音で点数を取れなかった3つの理由

なぜ、アプリの練習の成果を本番で生かせなかったのか、具体的に理由は大きく3つあると思いました。

①特に意識しなくとも、まあまあ発音が良くなっているだろう、という過信があった

②アプリで発音練習をしている時以外は、発音の意識がかなり低くなっていた

③2次試験で、ネイティブっぽく話す重要性を忘れていた

①に関しては、ちょっと油断し過ぎていたと思います。もともと発音が苦手なのに、アプリで練習をしているから大丈夫、という根拠の無い自信が生まれていました

アプリで発音練習をするときには、細部に注意を払いつつ、ゆっくりと単語を発音しています。それをしないと、すぐにベタな日本語発音になってしまって、AIにダメ出しをくらいます。そんな自分の状態を客観視出来ていませんでした

②に関して、2次試験で不合格になってから、英語のハノンをやる時に改めて発音に注意を払ってやっています。すると、途端に英語のハノンがやり辛くなりました。つまり、ハノンの時も発音の意識が低くなっていた、という事です。

③に関しては、以下の動画が参考、及び慰めになりました。

上記の動画で「外国人になりきって話せば、イントネーションと発音を改善するきかっけになる」という言葉があって、印象的でした。自分はその要素が完全に欠けていたと思います。発音が苦手だとしても、「ネイティブっぽく話す」努力をする必要があると思いました。そもそもこれは、当たり前にやらなければならない事かもしれません。しかし、一人で勉強をしていると忘れがちな要素だと思います。

今後の勉強で、具体的にやる事としては、

イントネーションとジェスチャーを、恥ずかしがらずに大げさに表現する

L・R・TH・V・Fなどの苦手な音について、口の形を意識して発音する

そのうえで、ゆっくりと、はっきり発音する

これらを念頭に置いて、英語のハノンやAIとの英会話を続けて行こうと思います。

公式の動画も参考になります。

このお手本動画は何度も見ています。私はもちろん、この方のように発音はよくありませんが、スピードを落とせば少しは近づけると思います。試験官の方も「はっきり、ゆっくり」話しているのが印象的です。

発音を改善するために、常に客観的な視点を持つ必要がある

2年前も発音5点で、2次試験はギリギリ合格でした。その時はオンライン英会話を9か月ほどやっていました。主にフィリピン人の先生方と会話を続けていましたが、発音を褒められる事が結構ありました。リップサービスもあったとは思いますが、発音が悪いせいで意味が伝わらない、という経験は無かったので、この時も変に自信が生まれてしまっていました

現在私はアプリのAIと英会話をしています。ここでも発音が悪くて意味が伝わらないとか、違った単語として認識されてしまう、という事はほとんどありません。これはAIの聞き取り能力が優秀という事もありますが、「最低限伝わる発音」は出来ている、と考えて良いと思います。ですが、それだけでは英検1級の2次試験で点数は取れないという事が良く分かりました(いまさら)。

自分で常に「ネイティブっぽい発音が出来ているのか」という意識を持つことが重要だと感じています。うっかりするとすぐにこの事を忘れて、スピード優先の日本語発音で話してしまいます。今後、特にこの点に注意を払って、学習を続けたいと思っています。

今回、2次試験に落ちた事はもちろん残念ですが、自分の欠点がハッキリしたのは有難いです。定期的に試験を受ける事は、独学者にとって良い事だと改めて感じます。今のところ、不合格の悔しさもモチベーションになっていて、学習に対する集中力も少し増しています。次回、少しでもマシな点数が取れるように、毎日の勉強を積み重ねようと思います。