英検1級のための単語学習方法(復習システム編)

どんどん忘れるので復習をしまくるしか無い

20年以上前に大学受験のため英単語を暗記したときは、頭に単語を定着させるのにそこまで苦労しませんでした。当時使ったのはターゲット1900で、アルファベットを手がかりも特になしで、丸暗記していました。しかも発音記号なんて全く考えずに、ローマ字読みでした。実用性や方法はともかく、脳が若かったです。

しかし40歳にもなると、昨日覚えた単語が次の日に思い出せない、なんてことはザラです。一週間後には単語の意味のカケラすら残っていない、ということを繰り返した結果、自分なりの方法を編み出しました。と言っても、そんなに珍しい方法ではないです。とにかく復習の回数と頻度を増やして、覚えたと納得出来るレベルになるまで暗記を続けました。その過程をちょっとシステム化した感じです。ちなみに、「エビングハウスの忘却曲線」という有名なやつがありますが、私の脳はそれよりも圧倒的に忘れるスピードが早いので、あまり参考になりませんでした。暗記方法に関しては結局、個人の能力や性質に合わせてアレンジすべきところだと思います。

まず、一日に覚える量はせいぜい40単語くらいにしました。どうせ忘れるので、新規にたくさんやるよりも復習に重点を置く必要があります。この40単語は「新規」のカテゴリーとして、15000語の「覚えるリスト」から日々、供給していきます。

そして、覚えた次の日に、一度チェックをします。これが一回目のチェック。ここで覚えていなかったものは、もう一度「新規」のカテゴリーに戻します。一方で覚えていたものは「3日後」のカテゴリーに入ります。

3日後に2回目のチェックです。ここで覚えていなかったものは、やはり「新規」カテゴリーに戻ります。覚えていたものは「1週間後」カテゴリーへ。このカテゴリーはこの後、「2週間後」と「1ヶ月後」に続きます。「1ヶ月後」のカテゴリーで覚えていたものは、ようやくクリアということで、「暗記済み」カテゴリーに入ります。つまり、一つの単語に対して、期間を徐々に長くしながら合計5回チェックをします。

毎日「新規」40単語、「3日後」35単語、「1週間後」25単語、「2週間後」20単語、「1ヶ月後」15単語の合計150弱ぐらいのチェックをすることになります。これに一日30分以上かけていました。カテゴリーごとに単語数が減っていくのは、忘れてしまった単語が「新規」カテゴリーへ戻って行くからです。つまり、1ヶ月後には40単語のうち、15単語しか覚えていないということです。この数は当初から変わっていないので、私の暗記能力の限界、ということかもしれません。ただ、覚えやすい単語とそうでないものの差があるために、1ヶ月後のカテゴリーに25個残る、というケースもあります。逆もまたしかり。

恐ろしいので細かく計算はしていないのですが、9000語レベルから15000語レベルまでの6000単語を覚えるのに、2年ぐらいかかっています。その後、「暗記済み」の単語を再度復習していますが、まあすっかり忘れているものがたくさんあります。ですので、一生復習を続ける必要がありそうです。どんどん忘れていくので、新規の単語リストに取り掛かるのはいつになるのやら、というのが現在学習8年目の状態です。

色輪ゴムで復習タイミングを分けている
つまり、1ヶ月カテゴリーは約30日分になる

すさまじく効率の悪い方法でやっているような気もしますので、まったくオススメできません。ですが、この方法をうまくデジタル化できれば理想的な方法になるような気もします。ankiなどのアプリとスマホ、もしくはタブレット。あとは書き込みが自由にできるようにタッチペンを駆使すると良さそうです。私もいつかデジタル化したい……けど、もうこのまま行くしかないかなー。

ということで、長々と申し訳ないですが、次回は一応最終回、暗記実践編です。