窓ディスプレイ(自作)が、英語学習と相性が良いかもしれない

本物は高くて買えないので、余ったモニターでやってみた

リモートワークが流行りだしたころに、少し話題になっていたと思うのですが、「液晶ディスプレイを窓代わりに使う」というコンセプトの製品があります。

ちょっといいなーとは思うものの、結構なお値段がします。そしてYOUTUBERの方のレビューを見ても、まだ発展途上の製品、という印象なので簡単には手が出せません。ならばモニターがあまっているし、とりあえず疑似的にやってみるか、と思って設置をしてみました。結果的に、英語学習とちょっと相性がいいんじゃない? と思ったので、私の環境をご紹介したいと思います。

例によって部屋が汚いので、写真は公開できません。フリー素材で無理やり作った図解でご紹介します。

雰囲気的には上記のような感じで、勉強をしながらふと横を見ると、「波が打ち寄せる海岸線の映像」が目に入ります。波の音もスピーカーから常時流れています(ボリュームは抑え気味)。専門の製品と違ってモニターは横置きですし、映像もユーチューブから借りてきた環境ビデオなので、窓の感じは全くありません。ただ、意外にいいかも、と思える点がいくつかありました。まずはその良い点を箇条書きにして、そのあと具体的にご説明します。

波の打ち寄せる音がちょうど良い雑音になって、勉強に集中しやすい

「英語のハノン」をやる時に波の映像を見ながらやると、なかなか気持ちが良いし、これまた集中しやすい。

TOEICのリスニングの時に、波の音が混ざることで聞き取り辛くなる。結果として、リスニングの高地トレーニングになる

私は眼精疲労が酷いので、定期的に目を休める必要がある。その時に遠くのモニターを見つめると、目の休憩にちょうど良い

カーテンを閉めた部屋の閉塞感が軽減される(窓ディスプレイの本来の使い方)。

波の音のような雑音は、集中力を増す効果がある

全くの無音より、多少雑音があった方が勉強や読書に集中しやすい、という事をご存じの方も多いと思います。個人差はあると思いますが、実際に私も、電車とか図書館の方が集中できるタイプです。室内に窓モニターを置くことで、自宅でそれに近い事を簡単に実現できます

映像は無しで、音だけでいいじゃん、と思われるかもしれません。ですが、実際にやってみたところ、波の音は映像とセットになると、かなり説得力があることが分かりました。音だけだといかにも環境用に流している感じですが、映像のおかげで、音がいくらか自然に感じられます。心なしかエアコンの風が潮風になって、空気まで綺麗になった気がする(言い過ぎ)。

虚空を見つめて英語のハノンをやる必要がなくなる

ところで私は「英語のハノン」に最近ハマっています。英語のハノンについては、何度もレビューを書いていますので、ご存じの無い方は、よろしければそちらもご覧ください。

「英語のハノン」では、英語の文章を繰り返して発声する必要があります。その時に、何もない空間に向かって声を発するより、浜辺の映像を見ながら発声をした方が、なんとなく気分が良いです。気のせいかもしれませんが、より集中して英語のハノンに取り組める気がします。少なくとも気が散ったりはしません。この学習は割と孤独な作業を伴うので、環境映像と相性が良いと思います。

TOEIC本番の会場は、実際無音ではない

これはつい最近、私が経験をしたのですが、TOEIC本番の試験で、リスニング音声のクオリティが低い時があります。会場が広すぎたり、逆にせますぎたりして反響音が酷いケースがあるようです。そういうブレに対応するために、例えば韓国製の模試で、雑音入りのリスニング音源が付属しているものがあります。

ただ、気付いてしまえば簡単なことですが、雑音は自分で発生させることが出来ます。例えば私のように、波の音を流しながらリスニングのテストをやると、当然聞き取りにくくなります。まあ、本番の会場が海の近くというケースは滅多に無いと思うので、他の雑音を用意した方がいいかもしれません。ただ、少なくとも雑音が混じっていれば、リスニングの高地トレーニングになります

実際に試してみて、この高地トレーニングは悪くないな、と思いました。テスト本番は毎回会場が違いますし、緊張もあります。隣の席の受験者が物音を立てる事もあるでしょう。当日の環境は全く予測ができません。そのため、自分が毎日勉強をしている環境を少しでも変えてみる事で、音への対応力が鍛えられるはずです。

環境映像と音は、単純に良い物である

海外のテレビ番組で、長時間の焚火の映像が流されて話題になったことがあります。雪の中を走る電車の、先頭車両から撮影した映像も、似たような人気があるそうです。それらはもちろん、youtubeでもみる事が出来ます。名称はいろいろあるみたいですが、主に環境BGMとかASMRと言われているようです。

このような映像は、集中して見るというよりも、傍らに置いてあるテレビでなんとなく流してこそ、効果があるような気がします。私は腰痛のためにハンモックで寝ているのですが、上記のような波の映像を流しながらハンモックで寝ていると、今、自分がどこにいるのか不思議な気持ちになったりします。そして、その感覚は結構心を安らかにしてくれます。

英語学習とは別にしても、「環境映像と音」を自分の部屋に導入することは、結構メリットがあるのではないか、と私は今回思いました。もしも大きな部屋と白い壁があるならば、プロジェクターでそこに環境映像を流すと、かなりのヒーリング効果がありそうです。

導入コストは大したことないので、試してみると面白いかも

個人的に、環境映像と英語学習の相性が良かったのは、意外な発見でした。集中するための環境を求めている方に、割とおススメできます。学習中は浜辺の映像を使って、休憩中は川のせせらぎに切り替える、なんていうのも楽しいはずです。私は最近、寝るとき以外はずっと波の音を聞いていますが、不思議に飽きません

専用の高価なモニターを買う必要は、ほとんどないと思います。ご自宅にテレビかモニターが余っていたら、初期コストはほとんど無しで、環境映像を流すシステムを部屋に導入できるはずです。もし合わなかったり飽きたとしても、すぐに片付けることも出来るでしょう。というわけで、気分転換に、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。

音響とかにこだわるとお金がかかりそうですけど、まずはちょっとずつ、タダで出来るところからやってみるのがおススメです。