韓国製TOEIC模試はおススメ出来ないが、翻訳版はかなりおススメな理由を述べます

私は今まで、結構な数のTOEIC模試をやってきています。以下はいままでやった模試のレビューの一覧です。

上記の一覧の中にもあるのですが、韓国製の既出問題集という物があって、それをやる明確なメリットとデメリットが存在します。

と言う感じで、コストと問題の質は優れています。ただ、解説が無いに等しい形になるため、問題の数をこなしたい上級者以外には、あまりおススメできません。

また、上級者の方がこの模試を解いてミスがほとんど無いケースでも、解説や訳を確認したいケースは結構あるはずです。韓国模試ではそれが出来ないので、不便に感じる事は多いと思います。つまり、かなり割り切った使い方をする必要があります。

ちなみに、私は最近以下の問題集を使いましたが、やはり問題の質は良かったです。出版年度が古い物（2017年12月発行）なのですが、何ら問題を感じませんでした。現在のTOEIC対策として十分使えます。

私の正解率はリスニング、リーディング共に97％～100％ぐらいでした。先にも述べましたが、この問題集は韓国で実施されたTOEICの問題をそのまま収録しています。当然かもしれませんが、私が日本で最近受けているTOEIC本番とも内容・難易度がかなり近いと感じました。

質の良い問題を、安価で手に入れられるのは有難いです。ただ、リーディングで部分的に日本語訳を確認したいシーンがたびたびあり、その場合は英文をgoogle翻訳に手入力しました。問題の量をこなす用途には良いですが、やはり「つかいにくい」という印象が強かったです。

一方で、韓国製の模試を日本語に翻訳した書籍が存在しています。しかも以下の本は、韓国でTOEICを運営している企業が作成しています。これらは既出問題集の弱点を完全に補っていて、かなりおススメ出来ます。

2018年に初めて解いた時、結構衝撃を受けました（コスパ良すぎなので）。既出問題集では無いですが、内容的にほぼ公式と同じ印象で、質がかなり高いです。解説のボリュームは最低限ですが、その部分は日本の公式問題集と似ていて、無駄なく丁寧にまとまっています。レイアウトも簡潔で良いです。

私は今回、およそ5年ぶりぐらいにリスニング問題を通しで解いたのですが、当時は聞き取れなかったリスニングの部分が聞き取れて、上達が感じられたのでモチベーションが上がりました。音の圧縮や省略はあるのですが、極端なものはありません。また、表現のあいまいな選択肢もほとんどありません。難易度調整が、本番そのものです。

と言う感じで、問題の質が良いので、繰り返し解くメリットもより感じます。初中級者の方が模試を使って勉強をする場合、公式問題集を何度も繰り返して解く、という方法がかなりおススメですが、その教材としても十分使えます。繰り返し解く用途で日本の公式問題集を揃えようとすると、結構なお金がかかるので、こちらを集中して使うのもアリだと思います。

もう少し人気が出れば、続編や類似する物がもっと出版されるかもしれない

2018年当時、上記の「YBM超実戦模試」の印象がかなり良かったので、今後大人気になるのでは、と思っていました。割高な日本の公式問題集が売れなくなって、質の高い翻訳版が続々と出版されるかも……と思っていたのですが、全くそんな事はありませんでした。

なんだか、大人の事情が色々と絡んでいそうな気がします。もしくは「日本製」とか「公式」というブランドが無いと、日本の学習者は模試を買ってくれないのかもしれません。確かに、上にも書きましたが「韓国製模試」そのままは使いにくいです。基本的にはおすすめしません。

ですが「韓国製模試の翻訳版」は全くの別物で、ほぼ公式問題集と言っても良いぐらいの内容です。初中級者の方に普通におススメできますし、コスパを重視する方には最適な選択になるはずです。

ちなみに「YBM超実戦模試」の続編が出ていたので、この機会に購入しました。解き終わったらまたレビューをする予定です。

以前の物よりボリュームが減っていますが、その分価格も安くなっています。ただ、2020年に上記のvol1が出たあと、続編のvol2が出版されていないようです。やっぱり人気が無いみたいで残念です……と書こうとしたら、なんと2023年9月に続編が出るようです（タイムリー）。

これが売れれば、さらに続編も出るかもしれません。人気が出ることをお祈りしています。（タイトルと装丁を工夫すれば、もう少し売れそうな気もする）