会社によって、特定の教材にクオリティの差がある
ネイティブキャンプとDMM英会話はデイリーニュースが充実している
私は今まで、5つのオンライン英会話サービスを試してきました。最近ではQQEnglishを使ってみて、先生方の丁寧さに驚かされました。他のサービスと比べると料金設定が少し上なのですが、とてもおススメの会社です。ただ、ニュース関連の教材がちょっと不十分かな、と思う部分がありました。
というのも、私は今まで、英語のニュースを題材にして、その内容を先生とディスカッションする教材を主に使ってきました。この教材は「デイリーニュース」と呼ばれることが多いのですが、恐らく、オンライン英会話で一番人気のある教材だと思います(特に中、上級者向けの場合)。下のリンクはネイティブキャンプの教材なのですが、会員ではなくても見れるので、どんなものか参考になると思います。
授業のためのニュースの素材は、多くのオンライン英会話のサービスが、似たようなものを用意しています。ただ、各サービスによって教材のクオリティに結構差がある、ということも感じています。具体的にいうと、ネイティブキャンプとDMM英会話は、ニュースの素材をかなり豊富に用意してくれています。
レベル別、ジャンル別にニュースが用意されており、しかも毎日のように更新がされているので、学習者はたくさんの素材の中から、その日の気分や興味に合わせて、教材を選ぶことができます。また、それらのニュースの検索システムもしっかりしているので、ストレスなく教材を選んで、学習を開始することができます。
デイリーニュースの素材がイマイチなサービスもある
一方で、レアジョブとQQEnglish、そして現在私が試しているKimini英会話は、デイリーニュースにそこまで力を入れていない印象です。ニュース素材がそもそも少ないのと、過去のニュースを検索するシステムも、あまり充実していない印象でした。試しに、レアジョブのニュース素材のサイトのリンクを、下に載せておきます。こちらも、特に会員登録せずとも見れますので、比較してみて下さい。
通常、教材とするニュースを選んだあとに、学習するためのページに移行します。その学習ページも、ネイティブキャンプやDMMは充実している一方、他のサービスはだいぶ簡素です。上級者の方がニュース記事を一度読んで、あとはディスカッションに集中できるような場合は、これでも問題にならないかもしれません。
ただ、中級者や、デイリーニュースに慣れていない学習者の場合は、学習ページの充実は結構重要な要素です。内容を理解するための手がかりが少ないと、先生の質問に対して、返答に困るケースも出てくるハズです。オンライン英会話で、デイリーニュースの授業を受けようと考えている方は、会社が用意している素材や環境を、事前にチェックすることをおススメします。
授業をカスタマイズすれば、問題が解消される場合がある
授業内容の変更は気軽に先生にお願いできる
現在私は、kimini英会話を使っているのですが、ここのデイリーニュースの教材は、残念ながら今までで一番クオリティが低いかもしれません。教材の数は十分にあるのですが、レベル分けやジャンル分けがされていません。また、それぞれのニュースの長さも違っていて、25分の授業で扱うには長すぎるものが多いです。
ということで、私はkimini英会話のフィリピン人の先生に、相談をしてみました。
「ニュース素材を教材として使いたいけれど、長すぎる記事が多いですよね? 使いにくくないですか?」
と、先生に言ってみたところ
「私もそう思う。なので、リーディングのパートを、授業の前に済ませておくのがオススメだよ。そうすれば、授業の時に質問パートから始められるので、時間に余裕が出来ると思う」
という答えを貰いました。
なるほどー、と私は思ったのですが、いまさら気付くことでも無かったかもしれません。私は基本的に、デイリーニュースの素材を、授業前にさらっと読んでおくことにしています。ですので、先生との授業が始まって、冒頭の雑談などが終わったタイミングで、
「記事は既に読んでいるので、リーディングパートはスキップしたいです」
と言うと、
「分かった。じゃあ、質問パートから始めましょう」
という流れになることがほとんどです。生徒が既に記事を読んでいると、先生も授業がやりやすいようで、歓迎されることが多いです。
基本的に先生がたは要望を歓迎してくれる(例外もある)
日本人の性格上、先生に要望を出すことに、ちょっと抵抗を感じてしまうかもしれません。ただ、多くの先生方は、こちらが積極的に授業に関与しようとすると、喜んでくれることが多いです。ですので、多少変則的なことでも、どんどん要望を出してOKだと思います。それでうまくいかなかった場合は、次回の教訓になりますし、失敗を恐れる必要はありません。
一応注意点としては、偉そうに振る舞う先生とか、ちょっと適当な先生に当たった場合、雰囲気的に要望を伝えにくいケースもあると思います。そういう場合は単に運が悪かったと思って、こちらも適当に授業を終わらせましょう。そこでダメージを受けて、モチベーションを奪われない様にご注意ください(滅多に無いけど)。
先生の選び方については、以前書いたので、よろしければそちらをご覧ください。
英検1級の2次試験対策のために、授業をカスタマイズする
デイリーニュースをディスカッション向けにカスタマイズする
最後に、私が英検1級の2次試験用に、ネイティブキャンプでやっていたカスタマイズをご紹介したいと思います(大したカスタマイズではないですが)。
まずは、デイリーニュースを利用した場合。
デイリーニュースではたいてい、次のように授業が進みます。
本文に出てくる単語とその発音の確認
本文を読む(先生の後について読む場合もある)
ニュースの内容に関する質問を受ける(理解度をチェック)
先生とのディスカッション
上記のような流れで勉強をすることが多いです。ですが、2次試験の質疑応答と、ディスカッションの練習を重ねるために、単語とリーディングのパートは省くことが出来ます(赤い部分)。そうすると、先生とやりとりをする時間が大幅に増えるので、経験値が貯めやすくなると思います。
5分ディスカッションで同じお題を繰り返すと、言葉が定着する
また、ネイティブキャンプには、5分ディスカッションという教材があります。ここでは選んだお題に対して、先生から質問を受けつつ、短めのディスカッションをします。
100個あるお題の中で、2次試験のトピックに絡みそうなお題だけ、繰り返し受けるのがおススメです。先生から受ける質問の内容は決まっているので、徹底的に、一つのお題に対する対応力を高める事が出来ます。
同じ質問に対して、毎回同じような回答を繰り返すことになるわけですが、先生を変えれば、それも気にならないですし、恥ずかしさも感じません(むしろ、今思いついたような顔で、前回覚えた単語を利用出来る)。
例えば、「social problems」というお題が5分ディスカッションにあります。これを選んで、毎日のように「SNSの弊害」について話す経験を積めば、嫌でも、それ関連の言葉は口から出るようになります(cyber-bullyingとかbiased informationとか)。「SNSの弊害」にめどがついたら、次は「日本の高齢化問題」について徹底的に話しまくるのも良いでしょう。
と言う感じで、授業を自分の目的に合わせて、カスタマイズするのはそんなに難しくはありません。価格の安いサービスを選んでいても、工夫次第で中身の濃い授業に出来ると思うので、自由に試してみることをおススメします。