英語のハノンは、英検1級の英作文と2次試験対策にも適している

知らないうちに、英語のハノンが例文暗唱の能力を上げてくれていた

現在私は、英語のハノン(中級)を毎日20分前後やっています。英語のハノンの今までの学習過程と、その効果については以下に書いておりますので、よろしければご覧ください。

英語の4技能をバランスよく学習する事を目指して、英語のハノンは主にスピーキングの能力を上げるために取り組んでいます。一方でそれとは別に、ライティングの能力を上げるために、例文暗唱もやっています。

単語のスペルを覚えるために、タイピングで英文を入力しつつ、例文の暗記をしています。およそ1年半前に、英検1級の英作文対策として、ほぼ同じ作業をしていました。その時に学習効果を実感したので、復習を兼ねて、最初からやり直しています

前回例文暗唱をやったときより、はるかに効率が良くなっている

2022年の3月に英検1級に合格したのち、1年近く英作文の勉強はさぼっていて、暗唱した内容はほぼ忘れてしまっていました。前回かなり苦労をしたので、今回もなかなか覚えられないだろう、という覚悟をしていました。ですが、いざ始めて見ると、前回よりもはるかに暗記のスピードが速くなっていることに気が付きました。

その理由は、英語のハノンを今まで、約10か月近くやってきたおかげだと感じました。というのも、例文が頭の中に入る感覚が、英語のハノンをやっているときのソレに、かなり似ているのです。以前と比べて、文章の覚え方が個人的にかなり変化しました。具体的に言うと、

以前の例文暗唱の仕方

繰り返し文章をタイピングして、暗記をする

暗記カードに書かれた日本語を手掛かりにして、英文を思い出す(これが結構キツイ

学習の総合的な印象

なかなか文章が頭に定着しない

細部をすぐに忘れる

結果として、学習の負荷(ストレス)が大きめに感じる

ただ、英作文に対する効果は大きいので、苦労しつつやっていた

という感じでした。

当時は、それまで英作文の勉強を一切やっていなかったので、それで苦労をしたという要素もあると思います。一方で現在は、

現在の例文暗唱の仕方

繰り返し文章をタイピングして、暗記をする(ここは同じ

暗記カードをちらっと見ただけで、文章全体が思い出せる(これがハノンの感覚に近い)

学習の総合的な印象

文章が頭に入りやすい

全体で覚えているので、細部も抜けにくい

ストレスが少なめ。むしろタイピングしていて楽しく感じる

大げさに言っているように伝わってしまうかもしれません。ただ、英語のハノンのおかげで、文章の暗記に脳がかなり慣れている感じがします。以前例文暗唱をした時は、日本語を見て英訳をするたびに、大きな抵抗感のようなものを感じていました。それが現在はだいぶ無くなって、比較的スムーズに暗唱が出来るようになっています。

私の例文暗唱のやり方は、単語の学習方法と同様に、一度覚えた例文を一定間隔で復習するようにしています。3日後、一週間後、2週間後、一か月後にそれぞれ「日本語→英文」のテストをして、最後までクリアできた例文は暗記のリストから除外しています。その過程で分かるのですが、例文の定着率が、前回よりはるかに良くなっています(復習の時に思い出しやすい)。

この成果は英語のハノンのおかげだと考えているのですが、予想をしていなかったので、ちょっと不思議な感じもしました。ただ、普通に考えて、英語のハノンは例文暗唱にかなり近い存在です。毎日暗唱の練習をしていたから、その能力が上がった、と単純に考えて良いと思います。

例文暗唱をしているときに感じる、英語のハノンの効果

例文暗唱をしているときに感じる、英語のハノンの効果をもう少し具体的にご説明しますと、

文章の細部を対して、常に意識が向いている

英語のハノンで学習を進める時には、文章の一部でも間違えてしまうと、その文章は合格になりません。ですので、常に細部を落とさないように気を配るようになります。たとえば、比較的長い文章の中で、oftenとかalwaysなど、副詞を抜かして書いてしまう事が以前はよくありました。ですが今は、むしろ副詞や冠詞に先に注意が向かうようになったので、例文暗唱でもミスが減りました

文章を思い出すための、頭の中のロード時間がかなり短縮されている

英語のハノンは時間の制約があるので、素早く文章を組み立てる、という事が必要になります。おかげで、例文暗唱の時も文章を組み立てるスピードが上がりました。一方で、素早く文章を思い出せない場合は、まだ文章が頭に定着していない、という事の判断基準になります。その場合は早めに諦めて、答えを見てしまう事も多いです(時間をかけて思い出さない)。と言う感じで、覚えているのか、そうでないかの境界線がはっきりするようになりました。結果的に学習効率が上がっていると思います。

複雑な文章に対する抵抗感がかなり減っている

なじみの少ない文法や語彙が含まれた文章を暗記する時には、通常かなり時間がかかります。「なんとなく覚えた」ぐらいの状態に達するまでに、何度もミスを繰り返して、時間をかけて暗記をしていました。その過程が、かなり短縮されています。英語のハノンのおかげで、ややこしい文章の暗記に慣れていて、心理的な抵抗感も減っています

つまり、英語のハノンは英作文の勉強にも効果がある

英語のハノンの学習は、英会話(スピーキング)の強化を主な目的としてやっているのですが、実は例文暗唱にもかなりプラスになっている事が分かりました。つまり、ライティングにも良い効果があるという事です。

個人的な印象ですが、例文暗唱は効果が高い一方で、日本語を英語にする過程は負荷が高く、学習をしていてストレスが大きくなりがちです。英語のハノンは、その負荷をかなり下げてくれるはずです。

もし私が、英検1級の英作文対策に一から取り組むとしたら、例文暗唱の前に英語のハノンをやりたいです。少なくとも初級を繰り返しやっておけば、英文を暗記することに脳が慣れて、学習効率がかなり良くなるはずです。また、そもそも英作文と英会話の学習は、相乗効果が見込める分野です。英検1級の英作文と2次試験対策として英語のハノンに取り組むと、かなりの効果が見込めると思います。