
「でる1000」で間違えたところを深掘り出来る
前回、「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」を久しぶりにやって、そのレビューを書きました。
改めて良い本だな、と思うのと同時に、自分がTOEICの文法問題の解き方を、かなり忘れていることに気が付きました。そして「でる1000」で、間違いやすいところを洗い出すことができたので、そこにフォーカスして勉強したいと思いました。
そのためにやるべき本は、実はすでに持っていました。「TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6」とその続編である「新TOEIC TEST 900点特急II 究めるパート5」です(本の改訂の関係上、発行年は続編のほうが古くなっています。ただ、そこはあまり気にしなくて大丈夫だと思います)。
私は学習4年目にTOEICを初めて受験したのですが、結構緊張していたので、時間配分などに後悔が残りました。ですのでその後、すぐにもう一度受験することにしました。一回目の受験の時にPART5の文法パートに不安があったので、そこを強化すべく、この2冊を買っていたのです。ですので、この二つが良書であることと、その難易度についても分かっていました。今回久しぶりにやってみたのですが、やはり良くできている本だと思いました。
本自体は薄くて、「でる1000」と比べてボリュームはかなり少ないです。ただ、難易度はだいぶ上で、ちょうど「でる1000」にある「発展編」で扱われているような難問が揃えられています。ですので、「でる1000」を十分勉強した人が、さらにお代わりで勉強するのに、非常に適した本だといえると思います。
正解以外の選択肢についての説明が詳しくてありがたい
前回、私が久しぶりにやった「でる1000」の正答率が約93%でした。一方、「TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6」は、全150問中25問間違えて、正答率が約83%、続編の「新TOEIC TEST 900点特急II 究めるパート5」のほうは、全145問中28問間違えて、正答率が約81%でした。
という感じで、この本は900点特急と言うだけあって結構難しいです。ただ、無理やり難しくしている感じはなくて、すべて実際の試験で出てきそうな問題です。では、ここでいう難問とはどのように難しいのか。なぜ間違えてしまうのでしょうか。
TOEICは時間制限もあるわけで、個々の問題に時間をたっぷり使うわけにはいきません。ですので、実際の試験ではPART5の問題を見て、パッと答えられるぐらいが理想です。ただ、それをやると、理解している文法事項でも間違えてしまう時があります。この本では、そういう落とし穴にはまらない様な練習をさせてくれます。
つまり、勘違いしやすい問題とか、文法に自信がある人でも間違いやすい問題が、集中して扱われているのです。具体的に言うと、例えば私の場合は「可算・不可算名詞」とか、「前置詞・接続詞」関係の問題を落としやすいです。この本は、それらの項目の問題で、特に間違えやすそうなパターンを取り揃えてくれている印象です。
そして、ここがこの本の一番良いところだと思うのですが、正解以外の選択肢がなぜ不正解なのか、その説明が非常に詳しくて丁寧です。その説明をしっかり読むことで、次に似たような問題が来た時の、対応がしやすくなると思います。ですので、問題数は少なめですが、じっくり勉強すれば得るところが非常に大きい本だと私は思います。
文法の勉強は大切だけど、やりすぎは注意が必要かも
この2冊を久しぶりにやってみて、自分の文法の穴が「でる1000」以上によく分かりました。TOEICとは関係無しで、文法の良い勉強になっています。それで、もっと同様の本をやりたいな、という誘惑にかられました。
ただ、文法の勉強に特化してしまうと、英語学習全体の進みを考えた場合、あまり効率が良くないと思います。今回はこれぐらいにして、今後はTOEIC本番に向けて、模試をたくさんこなそうと思っています。
ただ、いつかは990点をとりたいと思っているので、今後、文法で点数を落とすことが多かった場合、「でる1000」や上記の2冊ような良書を探したいと思います。その際には、またこのブログでレビューできればと思っております。