公式問題集やTOIEC本番の難易度に非常に近いので、誰にでも勧められる
説明が丁寧で分かりやすく、初～中級者への配慮が非常に感じられる
私は現在、TOEIC満点を目指して模試を解きまくっています。前回は、精選模試３をやったのですが、そちらも良い模試でした。
ただ、精選模試３は難易度が非常に高いので、高地トレーニング向きだと思いました。ですので、初～中級者の方が精選模試3をやった場合、公式問題集よりかなり低い点数になってしまう可能性が高いです。あまりにレベルが離れた問題集をやると、学習の効率が悪くなるので、注意が必要です。また、モチベーションもそがれてしまう恐れもあります。
その点、「究極の模試600問+」は、公式問題集と内容が非常に近いので、誰にでもオススメできる模試だと思いました。
難易度が公式に近い、と言う部分に加えて、解説も非常に丁寧です。個々の問題に解説があるのはもちろんのこと、欄外で、先生と生徒の会話という形で、おまけの解説があります。これが、結構ためになりますし、読んでいて面白いです。
回答者が選んだ選択肢の、パーセンテージも確認できる
精選模試シリーズと同様に、この模試でも、回答者の選んだ選択肢の、パーセンテージが表示されています。例えば、Aの選択肢を選んだ人が35%で、Bが40%のように割合が分散した場合、多くの受験者が回答に迷った問題だったことが分かります。そういうケースでは、欄外のおまけの解説でフォローがあります。おかげで、どうしてそのように回答が割れたのか、その原因に関して、理解の手助けになると思います。
と言う感じで、間違った選択肢を選んでしまった人に対する、フォローが非常に丁寧です。ですので、初～中級者がTOEICの勉強をする場合、公式問題集よりも、こちらの方がオススメ出来ると私は思います。
さらに凄いことに、著者のヒロ前田先生の講義を、動画形式で手に入れることが出来ます。この講義では、模試の個別の問題に対して、細かく解説がされています。動画の閲覧やダウンロードに追加費用は掛からないので、それを含めて考えても、非常にコスパが良い模試だと思います。
究極の模試600問+の３つの模試に対する、私の点数分布
公式問題集８より少しだけ難易度が上かもしれない
難易度の比較をする意味で、模試に対する私の点数を毎回公開しています。「究極の模試600問+」には３つの模試が収録されています。600問＋の「＋（プラス）」の意味は、実はもう一つ模試が含まれていることを意味しています。ただ、その4つ目の模試は復習用で、模試1～3をランダムに組み合わせたものになっています。ということで、今回は３つの模試の結果だけ、記したいと思います。
テスト1
リスニング 99/100 part4で1ミス
リーディング 94/100 part5で1ミス、part6で1ミス part7で4ミス
テスト2
リスニング 94/100 part1で1ミス part2で3ミス part3で1ミス
リーディング 98/100 part5で1ミス、part7で1ミス
テスト3
リスニング 96/100 part2で2ミス part3で1ミス part4で1ミス
リーディング 96/100 part5で2ミス、part7で2ミス
リスニングが平均96.33点。リーディングが平均96点でした。
ちなみに、私の公式問題集８の点数がリスニング平均98.5点、リーディングが96.5点だったので、難易度的にはかなり近いことが分かります。ただ、公式問題集と比べた場合、少しだけ難易度が上かもしれません。
というのも、リスニングは、少しトリッキーな問題がありました。あと、少し癖のある声優さんが使われていた印象でした。リーディングは、私は公式問題集だと、5分ぐらい時間を余すことが出来るケースが多いです。ただ、この模試のリーディングに関しては、時間がぎりぎりになってしまいました。一応、最後まで解くことは出来るのですが、もうちょっと時間をかけて読み解きたい、と思わせる問題がいくつかあった印象です。
解説が丁寧なので、繰り返し解くたびに勉強になる
ただ、上で触れましたが、解説が非常に丁寧なため、多少の難易度の高さは問題にならないと思います。初～中級者の方にとって、解けない問題がたくさんあったとしても、この本の解説や動画を見ることが、むしろ良い勉強の機会になるはずです。
また、基本的に模試は、繰り返し解くことが推奨されています。模試を繰り返し解くたびに、この本の充実した解説を読むことにもなるので、効率よく実力を上げることが出来ると思います。
ということで、「究極の模試600問+」は公式問題集と同じくらい、誰にでもオススメできる模試です。初心者や中級者の方の、初めの一冊としても、適していると思いました。加えて上級者の方がやっても、解説が充実しているので、多くの気付きがあると思います。