elsa speakで、どうしても合格点が貰えない単語が出てきた場合の対処法

難しい音がどうしてもクリアできない時がある

elsa speakは発音学習をする独学者の、救世主のようなアプリ

elsa speakは、英語の発音を練習するためのスマホアプリです。詳しい使い方は以前に書いたので、初めて知ったかたは、よろしければそちらをご覧ください。

このアプリを使い始めて、約2か月が経過しました。相変わらず素晴らしいアプリだと思っています。何度か書いていますが、独学者にとって、発音の練習を効率よくやることは、以前は非常に困難でした。しかしこのアプリがあれば、AIに発音の正しさをチェックしてもらえます。それによってある意味、ネイティブや専門家に発音を見てもらっているのと近い状態を、個人で、しかも低コストで実現できます。

見えてきたアプリの問題点(アプリだけの問題ではないが)

ただ、2か月やっていると、それなりにこのアプリの問題点も見えてきました。一番の問題点は、どうしても発音できない単語、もしくは、発音の再現が非常に難しい単語が、アプリで出てくることです。それによって、なかなか勉強が先に進まずに、ストレスが溜まってしまうことがあります。

厳密にいえばこれは、アプリの問題ではないかもしれません。というのも、ノンネイティブ、特に日本人(主に成人)にとって、特定の発音が難しい事は既によく知られています。ですので、これはアプリとは関係なく、発音学習をする際には、当然ぶつかる壁と言えるかもしれません。

例えば、私の場合はwを含む単語が全般的に苦手です。「we」という単語が出てきた場合、普通に「ウィー」と発音してしまうと、AIに必ずダメ出しを食らいます。ダメ出しを食らった場合、アプリ上の発音記号や解説を見ながら、AIに合格点を貰えるまで、試行錯誤をすることになります。

基本的なwの発音の仕方は、アプリ内で説明があります。また、ネイティブによる母音と子音の説明動画も、アプリ上で参照することが出来ます(ただし説明は英語)。

アプリ上でどうしても発音が上手くいかなかった場合の対処法

ただ、アプリの説明通りにやっていても、なかなかAIに合格点を貰うことが出来ないケースがあります。その場合、延々とアプリに話しかけることになり、時間を大量に消費します。エンドレスでダメ出しを食らっていると、ストレスも溜まってきます。

ということで、私は途中で、アプリ以外の情報源を積極的に参照するようになりました。それによって、AIに合格点が貰いやすくなりました。例えば、「we」の場合。

「we」を「ウィー」と発音すると、合格点がもらえない

発音記号やアプリの説明を読みながら、何度も練習する

それでも合格点がもらえない場合、他の情報源に頼る(専門家のブログやYOUTUBE)

「we」を「ォウィ」と発音すると、上手くいくケースがあることを知る

アプリ上で「ォウィ」を試してみると、AIが高確率で合格点をくれる

今後「we」が出た場合には「ォウィ」と発音するように脳にインプットされる

上記のような過程を踏んで、ようやく「we」に関して、AIに安定して合格点を貰えるようになりました。お気づきとは思いますが、wが絡む単語は無数にあります。よって、私は他の単語でもwが絡む場合には、不合格になる可能性が高いです。その場合、この「ォウィ」をまずは応用しています。例えば「will」の場合。

「will」を「ウィル」と発音すると、合格点がもらえない(だよなー、と思う)。

「we」の時の経験を生かして、「ォウィル」と言ってみる。

AIが合格点をくれやすくなる

という感じで、合格までの道のりを短縮することが出来ました。ですが実は、「will」の末尾の「」も不合格を貰うことが多いです(私はLも全般的に苦手)。ということで、さらに

Lとwillの発音に関して、他の情報源に頼る(専門家のブログやYOUTUBE)

ォウィォ」で行けるかもしれない、という情報を見つける

アプリで「ォウィォ」と言ってみると、AIが高確率で合格点をくれる

今後「will」が出た場合には「ォウィォ」と発音するように脳にインプットがされる

上記の過程を経て、ついに「will」の発音が安定しました。とても長い道のりです。この作業を今後も、難しい発音に対して、何度もやらなければなりません。勉強なので、やるしかないと言えばそれまでですが、あまり効率が良いとは思えません。恐らく、独学者で、同様のことをやってる人が多いと思いますが、結構みなさん、ストレスを貯めているのではないでしょうか。

ですので、これがこのアプリの問題点、もしくは限界といえると思います。発音の専門家に教えてもらっていれば、もっと的確な指示を、素早くもらえる可能性もあるでしょう。ですが、コスパを考えると、現状のようなやり方で、勉強を進めるしか方法がないのかな、と思っています。

ただ理想を言えば、私が単語の「will」で詰まった場合に、

ウィル」ではなくて、「ォウィォ」とカタカナで発音してみてください

という指示を、即座にアプリが表示してくれたら最高です。アプリは私の音声を収集することも出来るはずです。発音のアドバイスをカタカナで表現するにしても、個人の発音のクセ等に合わせて、適切なヒントを与えることが出来るかもしれません。

ただし、この機能を実装するには、アプリの制作会社が、日本人だけのためにかなりのコストをかけなければならないでしょう。ですので、現状では無理だろうな、と思っています。

AIに対して有効だったカタカナ発音一覧を、そのうち作りたいけど

カタカナ発音は個人的な経験を伴うので、問題点も多い

現状、個人で出来る事としては、私のようにelsa speakを日々使っている人が、上手くいった「カタカナ発音」を他の方と共有することかもしれません。ですので、今後もこのアプリのレビューをしつつ、発見したカタカナ発音は、自分のブログで紹介できればと思っています。

ただ、この方法にも問題点はたくさんあると思います。例えば私は今日、「learn」の発音に詰まって、解決策をネットで探していました。ブログや動画で、専門家の方が大量に情報を提供してくれています。ただ、その情報だけで問題が解決することは非常にまれです。

たくさんの情報を参照した上に、トライアンドエラーでAIに発音を聞いてもらい、微調整を個々人でする必要があります。ですので、「learn」で私が合格点を取れるようになったとして、その道筋が、必ずしも他の人の参考にならない可能性があるのです。

例えてみれば、自転車の乗り方や、口笛の吹き方を想像すると、分かりやすいかもしれません。脳と体のコンビネーションで覚える必要があるので、いくら説明が上手くされたとしても、ゴールへいたる道は個人的な物になります。長々と書きましたが、とりあえず、個人的な解決策をネット上に記すことで、それが他の方へのヒントになる可能性を、期待するしかなさそうです。旅は続く

elsa speakのAIに合格を貰うための、カタカナ発音とヒント

「learn」発音記号:lˈɚːn

Lはそもそも難易度が高いが、舌先を前歯に付ける形でOK。しかしそのままRに移行すると、ɚの部分が不正解になる。それを防ぐには、LからRに移行するときに鼻声を意識する。すると、ɚが高確率で正解になる。

「wood」「would」この二つは発音記号がほぼ同じ:wˈʊd

wで始まるので、「ォウッド」と発音すると、ʊが不正解になる。これを正解にするには、wのあとにも小さなォを入れる必要がある。つまり「ォウォッド」とすると、正解になりやすい。各音の長さは要調整

「it’ll」発音記号:ìṭl

イトォ」と発音するとほぼ不正解になる。 しかし「エトォ」と発音するとほぼ正解になる。ベタな日本語の「江藤」でOK。ちなみに私は /ɪ/, /i/ の二つの「イ」もかなり苦手です。シンドイ。

まるでゲームの裏技を書いているかのようだ……。このような情報を貯めていくのは、個人的には意味があるのですが、共有してどれほど他の人の助けになるのかは、だいぶ未知数です。ただ、専門家の解説の通りにやっても上手くいかないのに、カタカナ発音とか、ちょっとしたトッピングで上手くいくことが本当に多いのです。

トッピングとはつまり、特定の部分を鼻声気味に出すとか、全体を短めに発音するとか、頭の子音だけこする様に発音する、みたいなちょっとしたことです。全然話がまとまらないですけど、そもそもが難題なので、今回は苦しいままで終わりたいと思います。がんばりましょう……。