英語学習の記録 1年目
学習の過程を参考書のレビューを通して紹介しています。本の順番は勉強した順番におおよそ沿っています。1年目は英語上達完全マップに従って、音読パッケージと瞬間英作文から学習をはじめています。
私は参考書を中心に勉強を進めましたが、現在ではyoutubeなどで学習用の無料コンテンツも非常に充実しています。それらを利用するのもおすすめです。ただ、youtubeには誘惑も多いので、気が散ってしまうリスクはあると思います。
カテゴリー 音読&リスニング
マップに従って勉強すると決めた方は、この本と「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK) 」の2冊を最初に買うことが多いかと思います。私もそうでした。瞬間英作文は初心者に最適だと思う一方、この音読パッケージは初心者にとってハードルの高い一冊となっています。気をつけてください。
まずなにより、難易度が初心者向けではありません。かなり難しいです(本の紹介文では、初心者ではなく初級者向けとなっています)。著者の森沢さんがおっしゃる「音読パッケージ」のメソッドは非常に素晴らしいです。ただ、この本が読者に期待するレベルはかなり高いと思います。「英語の勉強を始めました」という人に、この本は冷水を浴びせてしまう可能性があります。
付属のCDの音声を聞いて、その難易度に愕然とする初心者(初級者)の方が多いはずです。「何を言っているのかさっぱりわからない」「リピーティングなんてできそうもない」。そう思って当然です。でも、心配しないでください。この本が読者に求めていることは、相当レベルが高いです。
また、音読パッケージのやりかたの解説が、結構わかりにくいです。多様なレベルの読者に対応しようと思った為なのか「どの段階で何を何回やればいいの?」みたいなことの説明が複雑になっています。 この先、勉強を続けていけば納得できるのですが、音読パッケージのメソッドは、個々人がアレンジしてOKで、むしろアレンジが必須かもしれない方法です。この本にもそう書いてあります。ただ、初心者はとりあえず明確で簡潔な指針がほしいはずです。
初心者で何も知らなかった私は、この本の難易度と説明の曖昧さに、かなりイライラしました。イライラしたり不安になりながら、無理やりこの本を進めました。「100回以上繰り返しましょう」と書いてあったので、その通りにやりました(最終的には300回以上やった)。やったけれど難しいので、上達があまり実感できず、毎日続けるのが本当に大変でした。こんなんで本当に聞こえるようになる日がくるのかよ、と思って不安が募りました。
この「本当に聞こえるようになるのかよ」という気持ちは、初心者が特に不安になる部分だと思います。それについては別にまとめたので、よろしければ御覧ください。
この本を一応終えても、学習3ヶ月目くらいの私は、あまり上達を感じられませんでした。一冊やり終えた、という達成感はありましたが、一方でもっと簡単なテキストで音読パッケージをやりたい、と強く思いました。その選択は悪くなかったと思います。それでこのあとテキストを探した結果「英会話・ぜったい・音読 【入門編】」を選んで音読パッケージを進めることになります。
初心者の方がこの本のレビューをアマゾンで見ると、余裕コメントが多いので不安になるかもしれません。しかし、上で書いたようにこの本は初心者向けではありませんので、アマゾンのレビューは鵜呑みにしないほうが良いと思います。
いきなり批判みたいなレビューになってしまいましたが、この本が有用な事は間違いないと思います。ただ、難しいことをお伝えしたかったのです。挫折しそうだったら、ひとまず保留にしても良いと思います。無理にやって挫折をして、英語学習のモチベーションが下がったら元も子もありません。大げさに聞こえるかもしれませんが、最初の最初は、簡単に超えられるようなハードルから始めたほうが良いと私は思います。
カテゴリー 瞬間英作文
この本のやり方をここで説明はしませんが、かなり学習効果を期待できる本です。初心者の方は、まずはこの本を一冊やり切ることをおすすめします。例によってやり方の解説がイマイチはっきりしないのはご愛嬌。正真正銘、初心者向けです。かなりやりやすいとは思いますが、それでも英語の学習を始めたばかりの方は戸惑うことも多いと思います。慣れるまではキツイと思いますが、なんとか頑張ってみてください。ここで勉強を習慣化できれば、この先の道も多少見えてくるはずです。
自分はこの本を2ヶ月くらいやっていました。できるようになってくると、リズムが出てきて、多少楽しくなって来ると思います。私は少し慣れたところで「PーSTUDY」というフリーソフトに問題文を打ち込んで、本を使わないでやれるようにしました。少しゲーム感覚にもなって、ノリ良くできるようになりました。自分の好みに合わせてやり方をアレンジするのは良いと思います。初心者のうちは、厳密に著者の指示に従わないと不安になるかもしれません。ただ、多少やり方が間違っていても、大きなデメリットにはならないと思います。それよりも、少しでも楽しくやれる事が大切です。
私はこの本を終えて、英語の仕組みに少しだけ慣れてきた感覚がありました。しかしこの本は本当に基礎なので、まだまだ先が長いな、とも思いました。
カテゴリー 発音
この本を学習の最初期にやりかけて、私は一度挫折しました。そして後ほど(学習三年目)に再挑戦しています。発音の勉強に関しては、初心者の方が特に迷うところではないでしょうか。私はめちゃくちゃ迷い、不安になりました。
英語学習全体のモチベーションが低下したため、「発音の勉強は捨てる」覚悟さえしました。しかしのちほど「やっぱりやってみるか」→「やってよかった」という感じになっています。その思考の過程は「英語耳」のレビューとは内容がズレる為、下記にまとめましたので、よろしければ御覧ください。「英語耳」の詳細なレビューは学習三年目のページで詳しく書いています。
発音の勉強は初心者にとって、非常な難敵だと思います。挫折しないように気をつけてください。発音に関しては、学習8年目の私もいまだ試行錯誤しております。別ページにもまとめてありますので、よければ御覧ください。
カテゴリー 瞬間英作文
森沢さんの瞬間英作文シリーズの続編です。前作より少しだけレイアウトが良くなっていて、やりやすいです。難易度は前作とあまり変わりません。一冊目で自信がついた人は、同じシリーズのより難しい本に進んでも良いと思います。本屋さんにおいてあることが多いので、中身を見て、自分のレベルにあったものを選択してください。
私は基礎レベルをもっとやりたかったため、この本を2冊めに選びました。1冊目よりもだいぶ早く回せるようになっていたので、かなりモチベーションが上がりました。ハードルは少しづつ上げていくのがおすすめです。
カテゴリー 瞬間英作文
森沢さん以外の本で瞬間英作文をやってみようと思い、他の方のおすすめをみて、手にとった本です。難易度は初級者向けです。
これは瞬間英作文用の本ではなく、中学生向けの基礎文法の参考書です。でもレイアウトはシンプルだし、イラストもきれいだし、私はとてもやりやすかったです。瞬間英作文はこれで3冊目ですが、私はここでようやく、3単元のsを抜かさないように気を配れるようになりました。単数と複数の素早い切り替えもいくらか出来るようになってきました。そんな感じで、最初は英語の形に慣れるのに、苦労する方も多いと思います。
この本は比較的新しく、本の作りが私の好みでした。レイアウトの違いで、勉強へのモチベーションがこうも変わるのか、と思いました。独学している場合、ベストセラーの参考書を選ぶことが多いと思います。ただし、それらは書かれた時期が古い本も多く、装丁やイラスト、解説の語り口調が「いったい何十年前のものだよ」というものがあります。何周も回してやる本なので、意外にそういう要素が、モチベーションに影響します。人によっては、勉強をする本を選ぶときに、「レイアウトや挿絵が好きかどうか」という要素を気にしたほうがいいかもしれません。レビューが少ない本を選ぶのは勇気がいるとは思いますが、普通に本屋で売っている参考書なら、大外しすることはないと今では思います。
カテゴリー 音読&リスニング
古くからのベストセラーです。ただひたすら音読をつづければ英語力があがるという、反復練習命の練習本。理論は正しいと思います。でも、問題は初心者が挫折せずに続けられるか、ということです。この本の内容は中学校の教科書に即していて難しくありません。内容もつまらなくないと思います。ただ、推奨されているのは、何十回も繰り返し読むことですから、慣れと忍耐が必要です。そういう意味ではやりやすいとは言えません。
私がこの本を手に取ったのは、音読パッケージの2冊目をさがしていたからです。森沢さんの音読パッケージがあまりに難しく、一応やり終えたものの、次の一冊はレベルを落としたいと思っていました。簡単なレベルで良い文が集まっているこの本は、私の目的に合致していました。
ただし、この本は音読の本なので、リピーティング用の音源を自分で用意する必要があります。リピーティング用の音源の作り方は、森沢さんが紹介している方法は、カセットデッキを使うという旧時代的なもので参考になりません。 私はパソコンに音源を取り込んで、波形が見える音声編集ソフトで音源を作りました。丁寧に作るとかなり時間がかかります。音声ファイルを編集した経験がなければ、相当しんどい作業になると思います。
音読パッケージは有効な方法だと思いますが、この音源をつくる作業が面倒くさいのがネックです。音源を作りたくない方は、この本ではなく、森沢さんの音読パッケージの、中級編へ進むのも良いと思います。難易度は一冊目とそれほど変わりません。むしろレイアウトなどが少しよくなっていて、難易度が下がるような印象さえありました。
私はとにかく、簡単な文章で音読パッケージをやりたくて、この本を使ったわけですが、やったかいはあったと思います。「まったく聞き取れない」という文章がさすがに少ないので、ストレスが貯まりにくかったです。自分が聞き取れるギリギリのラインを確かめながら勉強が出来ました。ただし、結局は繰り返しの勉強になるので、かなり修行をしている感じにはなります。 なお、音読はかなりエネルギーを使いますので、無理をしないようにしてください。慣れないうちは特に疲れます。私は腹式呼吸ができなくて、初めの内は喉にかなりダメージを受けました。
カテゴリー 瞬間英作文
この本は森沢さんの瞬間英作文のシリーズの中で、少し難しい部類に入ります。完全マップの解説では第2ステージと呼ばれています。難易度がだいぶあがるという他の方のレビューを見て、結構不安になりながら始めた記憶があります。
どのように難しいかと言うと、今まではページごとにトピックの文法が決まっていたのですが、この本からは文法がランダムで出題されます。例えば、未来形の文章のあとに過去形が来たり、疑問文の次に完了形が来たりします。私はこの段階で、瞬間英作文が結構好きになっていたので、単純にゲームのレベルが上った感じがして、そこそこ楽しんでやれました。
大量に瞬間英作文をやっていると、自分のやりやすい方法がだんだん確立されてくると思います。本をコピーしてバラバラにして使っている人とか、暗記用のアプリに登録している人もいます。それぞれを参考にして、どんどんアレンジして良いと思います。なるべく楽しくできるようにするといいと思います。実際は繰り返しの練習なので、なかなか楽しむのは難しいと思いますけれども。
カテゴリー 瞬間英作文
一つ前の「おかわり!」よりも古い本で、こちらの方が少し難しいという情報を得て、後回しにしました。同様に第2ステージの本です。つまり文法がシャッフルされて出題されます。さらに本の後半で、文のコンビネーションを扱います。コンビネーションとはつまり、thatやwhichやwhoが出てきて、二つの文を一つにつなぐアレです。
相当手強いので、この部分はとりあえず保留にしても良いと思います。またさらに、中学英語では通常は習わない仮定法の文がおまけみたいな感じで入っています。これは相当にキツかったです。私は、すべての文を暗記してもなかなか出来ません、というレベルで終わりました。
この段階ではスラスラ出来なくても大丈夫ですので、あまりストレスを溜めないようにしてください。独学で英語を始めて、仮定法が頭に入る段階というのは、実際は相当先のことになると思います。まあ、学生時代にバッチリ勉強をしていた人は、出来るのかもしれませんが……。
そのような感じで、ここまで来ると、瞬間英作文的には基礎が終わった感じになると思います。私はトータルで5冊ほどやりましたが、ご自身の好みで量とレベルを変えて大丈夫だと思います。森沢さんのシリーズで他にも数冊ありますし、瞬間英作文の専門の本ではなくても、適した参考書というのはネットで数多く紹介されています。そちらを参考にして、あとは本屋さんで見て、相性の良さそうなものを選ぶと良いと思います。
カテゴリー 英文法
この本は問題集ではなく、初心者のための英文法の解説書といった感じです。文法をゼロからやるという方は、これを最初に読むとよいかもしれません。イラストで英文法をうまく説明していて、解説の日本語も丁寧で洗練されています。本全体を通して、初心者に対しての配慮が感じられます。
ただ、この本で英文法の感触をつかめたとしても、実際の理解はあまり進まないかもしれません。作者の方も、この本は「準備運動」だと書いています。実際に英文法を理解するには、大量の問題を解いたり、大量の英文に触れる、ということをやる必要があると思います。私は通常の座学に加えて多読をしていたのですが、その導入になったのがこの本でした。多読に関しては別途まとめましたので、こちらもよろしければ御覧ください。
カテゴリー 英文法
学生向けというより社会人を対象とした、初心者向けの英文法の問題集です。おすすめしている方が多かったので、私もやってみました。大判の本で、レイアウトも工夫されており読みやすいです。初心者への配慮もとても感じられます。やって損はない本です。私はこの本をやったことで、いかに自分は英文法がわかってないか、ということがよくわかりました。
この本でわかるのは、本当に基礎の基礎です。その基礎の基礎も、この本でやっただけでは身についた感じはしませんでした。謙遜ではなく私は物覚えが悪いので、時間を置くと、何度やっても間違える問題がありました。特に完了形の理解や、品詞の区別できるようになるのは、私は相当先のことになりました。
私のように文法が頭に入らないという方に申し上げますと、学生時代の財産が無い方なら特に、英文法が身につくには相当時間がかかるかもしれないです。なので、現段階で分からない、という事に不安を感じすぎないようにしてください。間違えた文法事項をネットや本で調べても、その解説が理解できない時も多々あります。その場合、あまり時間をかけすぎないで、「現段階では保留」にするのも良いと思います。
勉強を続けていれば、いずれわかる時が来ます。他の勉強をしていたら、わからなかった文法事項の理解が進むときもあります。焦らないでゆっくり行きましょう。
英語学習1年目 ここまで
一年目が終わっても、英語ができるようになった実感は全然なかったです。それでも、一年間続けたられたということが、今後のモチベーションに大きく貢献しました。ここでやめたら一年分の学習時間が無駄になる、という「もったいない精神」を手に入れました。