TOEICのpart5対策として、自分専用の文法問題集を作ると学習効率が上がる

TOEICで満点を取るためには、part5がカギになる

私は現在、TOEICの満点を目指して勉強をしています。一番の難関は、リーディングパートでミスをしない、という点になると考えています。ご存じの方も多いと思いますが、TOEICは多少のミスがあっても、満点を取れる可能性があります。具体的に言うと、

TOEICで満点(L495+R495=990点)を目指す場合に、許されるミスの数

リスニングなら5問以下

リーディングなら2問以下

(ただし試験ごとに変わるのであくまでも目安)

と言う感じになります(ネット調べ)。

つまり満点を目指す場合、リスニングに比べて、リーディングの方が許されるミスの数が少なくなっています。加えて、あくまでもネットの情報に基づいた私の印象になるのですが、1問ミスでも満点を取れない回が、存在するようです(つまり本当に満点じゃないと満点にならない)。

という事で、TOEICで990点(満点)を取るには、リーディングパートでミスを無くす事が、かなり重要になってきます。

特にpart5の文法問題で、ミスを無くすのが大変

リーディングパートは3つのパートに分かれています。「短文穴埋め問題(文法問題)のpart5」と「長文穴埋め問題のpart6」そして「一つ、もしくは複数の文書を読解するpart7」の3パートです。

part6とpart7では、基本的にそこまでひねくれた問題は出ません。900点後半のスコアが取れるようになると、うっかりミスや勘違いに気を付ければ、満点を取りやすい分野だと思います。日ごろから英語の文章を読んでいれば、順調に点数を伸ばせる分野です。

一方でpart5は、他のパートに比べて、難易度が高めの問題が含まれる可能性があります。毎回のテストで、part5の30問の内、2,3問は、細かい知識を問う問題(難問)が出る印象です。ですので、part5の難問をクリアできるかどうかが、TOEICで満点を取れるかどうかに深く関係する、と言えます。

part5で問われるのは、主に文法と語彙、語法の知識です。ですので、練習問題をたくさんこなせばこなすほど知識の量は増えて行き、最終的には、満点を安定して取れるようになるはずです(あくまでも理論上は)。しかし、そのために必要な勉強量は膨大になります。

実際、私もpart5対策として、難問問題集を今までいくつもやってきましたが、未だに底が見えない感じです。恐らく、毎回TOEICで満点を取っているような方は、この部分でかなりの知識量があるのだと想像しています。

というわけで、当たり前ですが、文法の勉強をたくさんこなす事が、part5でミスを無くす唯一の方法です。ただ、この過程を少しでも効率化するために、私は、ちょっとした工夫をしています。前置きが長くなりましたが、今回はその方法をご紹介します。

part5で間違えた問題を収集して、自分専用の問題集を作る

例えば、part5対策の問題集として、以下の参考書が有名です。

この本をやりこめば、TOEICのpart5で、9割以上が確実に取れるようになるはずです。何度も繰り返し解いて、文法知識を蓄えて行く事ができます。ただ、すでにTOEICで900点後半の点数が取れている学習者の方は、上記の本の1000問の内、ミスは多くても100問ぐらいになると思います。その場合、復習のためにすべての問題を解いていると、学習効率が落ちてしまいます

そこで、間違った問題にチェックマークを付けて、その問題だけを繰り返し解く、という方法を取れば、学習の効率を上げる事が出来ます。その勉強方法をさらに拡張するような形で、間違った問題だけを抽出して、自分専用の難問問題集を作ると、さらに学習効率が上がるはずだと私は思いました。

anki(暗記用アプリ)を使ってミスした問題を繰り返し解く

という事で、上記の「でる1000問」を含めて、他のpart5の問題集や、模試のpart5でミスをした問題を収集して、リスト化するという作業を始めました。具体的に言うと、例えば「でる1000問」でミスをした問題を、手打ちになりますが、エクセルに一行一問で入力をして行きます。そして、そのリストをankiという学習用アプリに取り込んで、繰り返し学習をしています。

ちなみに、ankiの特徴について簡単にご説明しますと、

エクセルからデータを一気に流し込むことが出来るので、効率よく問題集が作れる

問題の順番をシャッフル出来る

正解した問題も、一定時間経過後に復習問題として出題してくれる

スマホとパソコンで問題を同期できる

と言う機能があります。また、設定をカスタマイズできるので、学習者が自分の用途に合わせて、工夫がしやすくなっています。今回のケースでは、問題を入力する手間がありますが、暗記学習をかなり効率化出来ています。

このやり方の一番のメリットは、

間違った問題を一度収集してしまえば、再びそれぞれの問題集や模試を開く必要が無い

という点に尽きます。ただし以下のデメリットもあります。

エクセルに、問題文と解答を手で入力しなければならない(手間がかかる)

問題の解説を読みたいときには、元の模試や問題集を参照しなければならない

ですので、この方法は、あくまでもpart5で満点を狙っている学習者に適しています。つまり、問題集や模試でしてしまった数少ないミスを集約して、学習の効率を上げる事を目指しています。

ミスの数が多すぎると、ankiに入力する手間が大きくなる

一方で、まだミスがたくさん出る場合は、間違った問題をエクセルに入力する手間が膨大になってしまいます。またankiで学習をしているときに、しょっちゅう解説を読み返す必要があるならば、元の問題集や模試を直接解いた方が、効率が良いはずです。

参考までに、最近レビューをした難問模試「タイガー模試」で私は、part5の全300問中35ミスでした。35問でも、エクセルに入力するには結構時間がかかります。例えばこれが、100問ミスとかになるなら、本を直接使って学習した方が良いかもしれません。

この方法を使う時の注意点

もう一つ、この方法を試す場合に注意点があります。それは、

エクセルに問題と解答を入力するときに、その問題の参照元の問題集・模試の名前と、問題番号を合わせて入力する必要がある。なぜなら、ankiで学習していて、それぞれの問題の解説を読みたいときに、どの本を参照すれば良いのか分からなくなってしまうため

そもそもが難しい問題を収集しているので、時間が経過してから問題を解くと、再び間違える可能性も高いです。その時に、再び解説をチェックする必要も出てきます。ですので、問題集との紐づけ情報は残しておかないと、解説元の本を探すのが大変になってしまいます。

単語学習と同じで、文法問題も繰り返し解かないと覚えない

私は現在、15000語レベルの単語学習をやっているのですが、なかなか意味を覚えられない単語がたくさんあります。そのため、単語帳を作って繰り返し復習をしています。

単語学習のために、自分専用の単語帳を作っている方は、結構いると思います。ですが、文法に関して言うと、一つにまとめるというコンセプトはあまり見かけません(恐らく手間がかかり過ぎるので)。

ただ、入力の手間は結構かかってしまうのですが、今のところ、私はこの方法がかなり気に入っています。このankiを使う方法ならば、自分のミスしやすい問題を、永久に手元に置いておく事が出来ます。問題集や模試を開くことなく、収集した問題を徹底的に、繰り返し解く事が出来ます。

オマケの効果として、文法問題でミスをした時に、あまり残念な気持ちになりません。そのミスした問題をリストに加えて、今後、何度も復習できる安心感があるからです。結果として、模試や問題集に取り組むモチベーションも高まるので、結構おススメ出来る学習方法だと感じています。